(以前に書いたものを再編集して予約投稿しています)
照らす、という行為には、
蛍光灯。
懐中電灯。
発炎筒。
マッチ。
携帯のバックライト。
カメラのフラッシュ。
紐をカチカチと引く。
スイッチを、ぱちんと押す。
取り出して、壁で擦る。
電源を入れる。
火花が散って、ややあって消えるもの。
分け隔てなく、いつまでも消すまで明るいもの。
線をひくように、はるか向こうまで光の筋が出来たり、
電源が続くうちは、みたいなものだったり。
本当に一瞬、目が開けられないくらい光って消えたり。
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体のことも、心のことも。
自分のことも、ひとのことも。
コツというか、慣れ、やり方みたいなものがある気がする。
きっかけが、必要だったり。
今日、いつも心に蓋をしたみたいな表情だった人が、帰り際に笑ったんです。
素で笑うみたいにクシャッとして。
急に饒舌になって、きちんと目を見て。
正直私はその人のことがあまり得意でなくて、
ほとんど目が合わないし、
会話をしてても遮るように返事をして、
きっとあんまりコミュニケーションしたくないんだろうなぁと思ってて。
でも。
笑ったのをね、見たら
はじめからその人のことが好きだったみたいな、
そういう嬉しい気持ちになって。
5分前までは、苦手だったのに。
胸の中に蛍を飲んだみたいに、あれからもう何時間も経つのに、小さく小さく体内から照らす何か。
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リラクゼーションも、カードリーディングも、
つまるところは一緒なんですね。
無くても死なないし、元気な時はなおさら。
でもね、人間ずーーーっと元気ってことはない。
何にでも、波は、ある。
その、低いとき、暗いときをスイッチする場所になれたらなぁ。
そう思います。
でも、前にも何処かで書いたけど
一方的に助けたり治したりっていうのは
少なくともこの業種では出来ないし、することでもない。
つまりは『一緒に笑いたい』ってことに尽きると思います。
そして最終的にはどっちが救われたんだか分からない、でいいんじゃないかなぁ、なんて。
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春の訪れ写真
まるこめ