女性であることは、苦しい。
女性であることは、不便だ。
彼女達に共通する思いはこれでした。
でも反対に、女性として生きること、女性として幸せであることも
同時に、強く強く求めている。
男性のパターンも、もちろんあります。
つまり、性別による重責感。
そこで私が当時、自分の性別に苦しんだ時、
やってみて良かったものをお話します。
それが「エンプティチェア」という手法の、自分にあうようアレンジした変形バージョンです。
正しくは椅子を二脚用意し、対面するように配置、
片側に自分の中の嫌な所、もしくは問題を解決できない自分をそのまま座らせ
対面に座り声をかける、という手法ですが
実際に配置しても、想像だけでもOKです。
想像してみて欲しいのです。
向かい側に、あなたが座っています。
女であることにほとほと疲れ、不便を感じ
困って、苦しくて、嫌悪さえ感じる、あなた。
女性であるがゆえに上手くいかない、あなた。
女性であるがゆえに苦しい、と思っている、あなた。
こっち側に座るのは、あなたの中の“世間”です。
あなたが思いつく限り、まっとうな人を思い浮かべてください。
自分が尊敬するあの人。
あぁなりたいな、と思っている、あの人。
もしくは出会ったことのない、自分の中にある人としての理想像。
実物のあなたは、その人になったつもりで
向かい側にすわり、観察します。
さて、なんと声をかけますか?
苦しんでいる、あなたが言います。
「こんな風に生きたいわけじゃない」
「女だってだけでなんでこんなに不便なんだ」
「女性である部分だけ求めないで欲しい」
なんて答えますか?
なんと、答えてあげましたか??
私は、こうでした。
「なら、“じゃない自分”で生きたらいいよ」
ここからは、押し問答です。
そんな訳にいかないでしょう。
どうして?
だって、求められるから。
性別は変えられないし。
そうだけど。
無責任に勝手なこと言わないで。
だけどさ。
“じゃない自分”だと、なぜだめなの?
何故って。無理だもん。
無理じゃないよ。何も変わらないよ
そんな訳ない!
じゃない自分でも、みんな愛してくれるよ。
自分らしく生きたらいいのにって、
見てて、ずっと思ってたよ。
頭の中の話。
ただの、妄想ヤローです苦笑
でも、自分が、自分の思い描く理想ならと思ってなりきってみたら
自分なのに、想像もしなかった言葉が。
でた。
『自分らしく生きたらいいのにって、ずっと見てて思ってたよ』
嫌なら、やめたらいいよ。
女らしくて、守ってもらえたっていいんだし、
女らしくなくてもいいよ。
だからって逆に男っぽくしなくたっていいよ。
どっちだっていいし、
どっちかじゃなくても、いい。
みんな、知ってたよ。
見てたよ。
みんなも思ってたよ。
自分らしく生きたらいいのにって、見ててずっと思ってたんだよ。
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ちなみに、これは私がリラクゼーション業に入って数ヶ月の頃の事でした。
癒しの職業、女性のスタッフである事で上手くいく、と思われている事があります。
指名が増えるとか。
プレゼントを貰ったりとか。
怒られないとか。
成績、出世がしやすいのは、女だからだよね、得だよねと言われたり。
お客さんに、お姉さんであることを求められてるのを肌で感じたり。
(注:当時は20代半ばだった、容姿は問わない笑)
そんなの、私求めてない!
欲しくない!
でも、その空気感に流されちゃって、少し匂わせちゃったり。
自分の中にある女性性への嫌悪感。
でも、いいんだ。
そうでも、そうじゃなくても
どっちでもなくても、いい。
言いたいこと、言おう。
求められてることなんて、知らない。
そう思えてから、逆に、
お互いに信頼出来る、信頼関係の築けるお客さんと出会った気がします。
そして、そうするうちに、
生理前の極端な肌荒れ
過食、腹痛、イラつき
は少しずつ落ち着いて行きました。
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今回は一例として、性別への嫌悪に絡めました。
今、時代として
そういうものに寛容になってきてはいますが
苦しんでいる人はまだまだたくさんいるなと思います。
女だから、出世できない。
出世したけど、女に指示をされたくないと思われる、とか。
生意気だと言われたり。
女のくせにみたいな目。
(と、思い込んでる、というパターンもあり)
子供を産まなきゃダメだ
早く結婚しなきゃダメだ
年上と結婚しなきゃ、女らしく頼りにしなきゃ
仕事をやめて家事をしなきゃ、
専業主婦やらなきゃ
反対に
専業主婦にしてくれないなら、幸せな結婚じゃないに決まってるし
全部に対して、そんなことないって思います。
これ、あなたの大事な大事な友人が言ってたら
なんて返事するか考えてみて。
そして、そのセリフを
それを、自分に、言ってみて。
きっと涙が出るくらい、嬉しいはずです。
じゃなくてもいい。
今私が充分幸せだから、自信をもって言えます。
また別の部位へのことは、おいおい書いていきたいと思います。
まるこめ