ONE PIECEでいう所の「海賊王にオレはなる!」というルフィー待ちといった状態か。
黄帝が偉大な天帝であるのは間違いないけど、だからといってゼウスのような全知全能の神、というのではありません。
腕力の面でも、頭脳の面でも、黄帝より優れている人はいましたから。そんな凄い人たちを束ねられるリーダーシップを持っていたからこそ、崇められたわけです。
この辺もONE PIECEと似ていますね。優秀な人材を束ね、そのボスになることで野望を達成していくわけですから。
群雄割拠だった戦国時代も、七大強国に絞られた頃(戦国七雄)になると多くの学者や思想家、学派が生まれ、それぞれの強国に食客として重宝されるようになります。
これを「諸子百家」といいます。諸子とは孔子とか老子とか孟子などで、百家は儒家とか道家とか法家などのことです。
太平の世ではないので、重宝されるのは戦略・戦術に秀でた思想家ですよ。
その中でも群を抜いていたのが、兵家の、誰でしょう?多分、誰でも知ってます。
「孫子」です。孫子の兵法、て聞いたことありませんか?
戦わずして、勝つ、です。
■ 肝は将軍の官
戦国七雄と言われるくらいですから、その国の王はかなりの人物でありましょう。
ただ、戦は上手いのかもしれないが、それ以外の分野については疎い、という王も少なくなかったのでは。
例えば、ある王が医の師匠に、「肝とは何ぞや?」と尋ねた場合、師匠が専門用語で答えても王には伝わりませんよね。
だから、簡潔に、「肝とは将軍の官であり、謀慮を主る」と答えました。
将軍の官とは、将として外をうかがうことを意味し、謀慮とは深く物事を考え対策を講ずるという意味です。
よって、肝とは、肝の外からの病邪に対して対策を講じ、抵抗する機能を有している蔵ということ、です。
或いは肺だと、「相傳(そうはく)の官」。
君主である心を補佐する宰相の役割を果たす。すなわち、血の循環を調節し、気血を調整して五蔵(臓)をよく協調させる
といった具合に説明されると王の理解も早かったわけです。