経済界倶楽部11月例会で千房㈱の中井貫二社長のお話をお聞きしました。
コロナの影響で飲食店は大打撃を受けています。
その中で、「ピンチはチャンス。チャンスはチェンジ。チェンジはチャレンジ」と考え、構造改革に挑戦している千房の取り組みも勇気をいただく素晴らしいものでした。
そしてそれを可能にしているのが創業者に対する中井社長の考え方だと思いました。
野村證券でバリバリの証券マンだった中井社長は、お兄さんの急逝のため、跡を継ぐことになったそうです。
そのときに創業者であるお父さんから言われたことは
・野村證券の“野”の字も出すな。
・今日は行ったアリバイに至るまで、お前のために働いてくれていると思い従業員に感謝しなさい。
という2つだけだったそうです。
そしてこの2つを守るのであれば何をやっても構わないとも言われたそうです。
要は、野村證券という大企業から突然やってきて、これまでやってきたことを偉そうに否定すればするほど、従業員のモチベーションは下がる。従業員はみんな誇りをもって働いているのだから、それに感謝しなさいということだと思います。
従業員に対する創業者の想い。
中井社長は、お父さんである創業者から
「お前は誰のおかげで飯を食ってきたのかわかっているか。誰のおかげで生きてこられたかわかっているか。言っておくけど、俺ではないぞ。千房の従業員がより遅くまで、お好み焼きを焼いてお店を切り盛りして一所懸命頑張っている。そのお金で生きてこられてきた。それを忘れてはいけない」
と幼少期からこんこんと言われ続けてきたそうです。
飲食店にとって“人”がどれだけ重要なのか。
当たり前のようによく言われていることですが、ここまで徹底したエピソードは初めて聞きました。
中井社長は、今でも可能な限り創業者であるお父さんとランチに行くそうです。
それは少しでも、どんな些細なことでも生き様から学びたいと思っているからだと話されていました。
そんなエピソードのひとつとして、ランチに行く道で捨てられているゴミの話。
お父さんはそれを見て「考えらない」と。
中井社長も、「こんなところにゴミを捨てて、人の迷惑も考えず、考えられないですね」と答えると、お父さんは「お前はアホか。そんなことを言っているんではない。このゴミを見て見ぬふりをして通り過ぎる人の気が知れない」と言われ、さらに「捨てる人がバカなのはわかっている。何でみんな拾わない」
と言ってゴミを拾うそうです。
これが創業者視線であり感性なのでしょう。
ちなみに中井社長はお父さんと歩くときは、そのためにいつもゴミ袋を入れて持ち歩いているそうですから、この一歩先を行く思いやりの感覚も素晴らしいと思います。
そしてこれこそが創業者の視点や感性であり、その学びの実践ができていると思いました。
「飲食店としての存在意義というのをしっかりと見出していかないといけない。
なんとなく外食するというのが、これからはなくなると思う。
そうではなくて、あの店に行きたい、あれが食べたい。ということで、わざわざ目指していくというお店。そういう存在意義を出していかないと、たぶん飲食店は生き残っていけないのだと思います」
冒頭で中井社長が話されていたことです。
“企業の存在価値”。そのベースとなるのが創業者の想いや理念であり、中井社長の言葉を借りれば、“創業者は絶対”という考え方になるのだと思います。
その会社は何で存在しているのか。
それをわかっているのが創業者です。
創業者の想いや理念を体現し具現化したのが企業です。
その原点を忘れて目先の構造改革をしていても長くは続かない…
このへんは某家具屋さんや某定食屋さんの例をみればわかりやすいかもしれません。
今回の講演は、私のとってはかなり耳の痛い話でしたが、とてもいい学びになりました。
過去は過去として、自分らしさを発揮していきます。
次回の経済界倶楽部例会は12月2日(木)
講師は竹中平蔵氏
テーマは「2021年の日本経済(仮題)」で開催されます。
学ぶ意欲のある経営者の方は私までご連絡いただければ嬉しいです。
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