2023年6月が終わろうとしていた頃、餌やりさんが住んでいた北区の空き家で9匹の子猫を保護しました。その中の1匹がアトロ♂です。
そのアトロ(アトくん)が、2月2日に急死しました。
まだ1歳8ヶ月位。
皆ガリガリで、ひどい風邪症状で、仲間と手分けして治療する事にしました。仲間が治療していた2匹は保護前から里親希望があり回復後里親さんの元へ。
保護時にはもう意識不明だったキジトラの子は病院に到着して間もなく亡くなり、名前を考えてあげる余裕もなく、病院から火葬場に直行しお別れしました。
近所でTNRしていた時に、子猫がたくさんいると聞き見つけたのですが、もっと早くこの現場のことを知っていれば、救えたかもしれない命。
餌やりさんは、どこに相談して良いかわからなかったと泣いていました。北区は近隣の区に比べ、外猫対策に力を入れていない事で有名で、保健所に連絡しても活動者を紹介していない、ネットなどで調べるようにと言われるそうです。
その後も弱っている一番小さな黒(ちまちゃん)とキジトラの2匹を入院させましたが、キジトラは元気になり退院した2日後に急死。ご飯を食べ、皆と過ごして元気に見えたのに...
保護した子たちの名前をまだ考えておらず、もう動かない子につける名前が思いつかないまま、先に逝った子と同じ火葬場でお別れとなりました。
左から ティオ、アトロ、りまちゃん
少しずつ治ってきましたが、鼻涙管の詰まりは後遺症となってしまいました。
ちまちゃん
入院10日目にやっと自力でご飯を食べられるようになり、退院後はぐんぐん成長し、ウチでお世話した子の中では一番乗りで里親さんが決まりました❤️
アトくんは、何故かケージのトレーでウンチやおしっこをしてしまうようになり、ペットシーツを敷いてもボロボロにするので、タイルカーペットを敷くと治りました💦
その後、何度も譲渡会に参加して、なかなかご縁がなく、ちまちゃんの姉妹りまちゃんが先に幸せにゃんこになりました。
そして昨年5月、ついにアトくんにもご縁がありました。
仲間のYMさん
里親さんのお家でアトくん元気でねと、喜んでお別れしました
新しい環境にもすぐに馴れ、里親さんが丁寧に涙目をケアしたり、たくさんの愛情を注いでくださり幸せな様子をお知らせいただいていました。
ところが、昨年10月にワクチン接種で連れて行った病院で、心雑音がある、今後血栓ができる可能性がある、と言われ投薬を続けておられました。
特に変わった様子はないまま新年を迎え1ヶ月が経った1月31日、アトくんの様子がおかしい事に気づき、すぐに病院へ。
血栓症で入院しました。
3日間が勝負、回復は5分5分だと。
連絡をいただき、すぐに血栓症を調べました。
回復の可能性が低い事、たとえ回復しても、その後の生存率など、かなり厳しい事が書かれていました。
それでも皆回復を祈りました。
2月2日、日付が変わった事に病院から連絡があり、里親さんが駆けつけましたが、アトくんはすでに息を引き取っていました。
アトくんをお迎えいただいてから8ヶ月。たったの8ヶ月です。
里親さんは心の整理がまだつかない状況の中、ご連絡をくださいました。
病院に行く日の朝は元気だったそうで、里親さんの悲しみは計り知れません。
アトくんは保護後ウチで約10ヶ月、里親さんの元で8ヶ月過ごしました。
短い間でも友達やご家族と幸せに過ごせたと思います。
ずっとのお家でぬくぬく
たくさん愛されました。
楽しいクリスマスを過ごしました
たくさんの花に包まれたアトくん、きれいな顔をしています。
里親さんには感謝しかありません。
本当に有難うございました。
こんな悲しいお別れをしたばかりで、今は何も考えられないと思います。
でも、アトくんのために購入したキャットタワーなどが、また活用される日が訪れると思っています。
アトくんが、猫と暮らす豊かな日々を心に記憶に残してくれたと思いますし、
きっとアトくんのような保護猫に目をむけてくださるでしょう。
私が里親さんのお家で最後に撮ったアトくん。
性格がよくとても可愛い子でした。
君に出会えて楽しかったです。
ありがとうアトくん。