先日の記事で書くよ~と予告していた
3月10日開所予定であるさぬき動物愛護センター「しっぽの森」に関する
ボランティアむけの
譲渡事業に関する意見交換会(?なんかそんな名前だった気がします)について。
先月27日に上記の会がありましたので、参加してきました。
まず、しっぽの森に関することですが、
県政かがわに載っていた記事を写真でアップしつつ説明します。
県外にお住まいの方や県内にお住まいでも県政かがわなんて普段見ない!という方は、
写真をクリックしたら多分拡大もできるようになると思うので、
県政かがわの文章もあわせて読んでみてください。
センターは公渕森林公園内に整備されていて、延べ床面積は約940平方メートル。
犬60匹(子犬40、成犬20)、猫30匹(子猫20、成猫10)の収容スペースが確保されています。
診察・検査室や、人と犬が触れ合える広場やドッグランなども設置されているほか、
交流スペースなるものもあります。
しっぽの森では、原則離乳期以降の犬と猫を預かり、
お迎えしてくれるご家族を探すと同時に、ワクチン接種(犬は2種、猫は3種)、
避妊去勢手術、マイクロチップ挿入を行い、
お迎えする家族へ譲渡する流れとなる予定だそうです。
しっぽの森では犬や猫の引き取りは行いません。
では犬や猫はどこから入ってくるのか?というと、
今までどおり香川県管轄の東讃保健所、中讃保健所、西讃保健所、小豆保健所、
高松市保健所(こちらは高松市管轄)へきた犬や猫の中で、
・離乳期以降の子で譲渡適正があると判断された子
(この譲渡適正というのが結構細かく決まっています) に
しっぽの森へ移動してもらい、そこで譲渡を進めていくということになります。
では保健所やいわゆる殺処分場が稼働しないかというとそうではありません。
皆様結構勘違いなさっているのですが、保健所で殺処分は行っていません。
それについては今回割愛しますが、保健所は保健所として今までどおり飼い主不明の犬や猫、
迷子の犬や猫、野良の犬や猫を引き取るということは変わりません。
では何が変わるか?
「譲渡」をするのが愛護センターのしっぽの森だけになり、
保健所では譲渡をしなくなるということが大きな部分かと思います。
保健所から譲渡をしていた子達が愛護センターしっぽの森を経由して譲渡されることになる
と表現したらちょっとわかりやすいでしょうか。
つまり、譲渡に関しては愛護センターしっぽの森に一本化するということです。
それはいいとして、多分私のブログによく起こしになる方々が気になるのは、次の3つかと思いますので、
そちらも説明しておきます。
1.じゃあ離乳期以前の子はどうなるの?
→県と市の登録譲渡ボランティアの中に「ミルクボランティア」がいます。
私もしたことがありますが、そのミルクボランティアに預けて育ててもらってからしっぽの森へ行く
2.譲渡適正がないと思われた子はどうなるの?
→県と市の登録譲渡ボランティアのところで預かれる子については預かってもらう
3.しっぽの森がいっぱいになったら犬や猫はどうなるの?
→2.の回答に同じ
上記内容を読んでもらえばよ~くお分かりいただける通り、
さらに言えば、皆様がかねてよりかなり気にかけてくださっていた
「愛護センターができたら みかんぷりんさんは楽になりますか?」という質問の答えも同じく、
譲渡ボランティアありきのセンター開設であり、譲渡ボランティアなしにやっていけるわけもない状態で、
「譲渡ボランティアが楽になるわけもなく、
今と同じか下手をすると今より大変になる」と思います。
今より大変になるというのはなぜかというと、
現状、譲渡ボランティアは県と高松市のどちらかで登録をすると、
県内のどこの保健所からでも犬や猫を引き出すことができ、
譲渡ボランティアとしての登録期限もないというのがルールとなっています。
それが今度、愛護センターしっぽの森開設にあたり、
1.譲渡事業がしっぽの森に一本化するからボランティア登録も一本化する、ついては登録し直せ
2.既に受けたボランティア講習を再度受けろ、もちろんその講習はしっぽの森まで来い、日曜だって開いてるんだから来られるだろ
3.申請用紙はもっと面倒なものにする、見取り図までつけて出せ、今までの実績もつけろ
4.定期報告の回数を増やす、ちゃんと報告しろ、そうしなきゃボランティアたちは犬や猫を家に溜め込むだろ
(他県でそんな事例が多発してるんだから、香川のボランティアもそうなるだろ)
というのが県と市の姿勢だそうです。
譲渡ボランティア側は多くの負担を強いられる形になります。
また、県と市はこちらが出す報告書類をきちんと管理すれば把握できるはずのことでさえ、
こちらに再度報告しろと言っています。
そもそも、今ある登録で活動してきたのに、
センターができて譲渡をそこに一本化するからという理由で、
自分たちがまとめたらいい情報をこちらに再度負担を強いる形で求めてくるのは間違っていると思います。
これは現在、県の譲渡ボランティア26(団体個人あわせて)、
市の譲渡ボランティア23(団体個人あわせて)、
譲渡ボランティア総数49 すべての譲渡ボランティアの意見に近いと思います。
少なくとも参加したボランティアたちはみんな上のような意見でした。
これだけ負担を増やされて、それでも譲渡ボランティアをやりたい!
新しく譲渡ボランティアを始めたい!と思う人がいるのでしょうか。
もっと言えば、
既に大枚はたいて身銭を切りまくって犬や猫を助けている譲渡ボランティア側へは条件をつけまくって厳しくするのに、
一般の人に譲渡する条件はゆるゆるすぎて驚愕するものになっています。
講習を受けたら譲渡してもいいことになっているだけです。
ぬるすぎます。
そんなので譲渡率をアップさせて殺処分率は果たして本当に下がるでしょうか?
ぬるくてゆるい条件で譲渡すると、譲渡先で何が起こるのか想像ができないのでしょうか?
この状態でセンターを開所されては、
譲渡先から迷子にされたり、故意に外に出されたりして、
また保健所に入り、我々ボランティアのところに戻ってくる犬と猫が増えるだけです。
もっと言えば、保健所にたどり着いてボランティアのところに来ることができる犬や猫はラッキーの部類に入ります。
(外がいかに危険かは、過去散々記事に書いてきたので皆様おわかりのとおりだと思います)
なぜ譲渡ボランティアは厳しくされて、犬や猫を譲渡してほしい希望者にはゆるい条件で譲渡するのか?
甚だ疑問ですし、それで殺処分が減ると思ったら大間違いです…。
もっと言えば「これらすべてまだ案の状態です」と27日に言われました。
センター開所って3月10日ですよ?
参加していた譲渡ボランティアの気持ちはおおむね同じなので、
かなり荒れた意見交換会(?)になりました。
そもそも、なぜ今まで裏で頑張ってきたボランティア達の意見を取り入れずに27日まで進めてきたのか…
10日のしっぽの森見学会も波乱があるのかもしれません…。
何もかもが未定のまま見切り発車して良いことが起こった試しはそうそうないと思いますので…。
ただ、ひとつ県と市の職員の方々の名誉のために言っておきたいのですが、
彼等、彼女等は真面目に職務に取り組む善良な方なんです。
何が悪いかと言うと、
詰めるところを詰めずになあなあでやっていこうとしているという部分と、
何年も前から動いていた愛護センター計画なのに、こんなに手ぬるいということと…
でもそれってきっと県だけの事業でもなくて、市だけの事業でもなくて、
縦割り行政の悪いところが出ているのかなと…だからそれは現場の職員がどうこうではなくて、
行政のわるいところという感じなんですけどね…
でもねぇ…ってなりますよね。。。。
長くなるので、しっぽの森については今日はこのあたりで。
記事下の定型文は割愛します。(文字数上入らないから)
★今日のドーラ★
心配していた術後の熱もなく、思っていたより元気にしてくれています。