忙しい日ほど、仕事を始める前にまずやることがあります
それは、「今日一日の全体像を把握すること」です
その日の予定をワークシートに書き出します。
看護学生の頃に書いていた「行動計画」の簡易版のようなものです
受け持ち患者さん全員分について、何時頃に何をするのか、時間割のようにざっくりと書いていきます
そして、もう一つ確認するのが人員配置。
誰がどこを担当するのか…
仕事量に偏りがないか…
ここまで確認して、ようやくその日の仕事のイメージができます
この「仕事を始める前の全体把握」をするようになったのは、ある程度経験を重ねてからです
若い頃の私は、どうだっただろう…
今より早く出勤していたわけでもなく、目の前の仕事を一つずつこなしていたような気がします
でも、経験を重ねると、自分の仕事だけを終わらせればいいわけではなくなります
誰かのフォローをすることもある…
急な入院が入ることもある…
患者さんの状態が変わることもある…
予定通りにいかないことのほうが、むしろ普通です
だからこそ、イレギュラーなことが起きていない時間くらいは、できるだけスムーズに仕事を進めたいと思っています
そのためには、最初の準備が大切なのだと思います
看護師の仕事は、イレギュラーの連続です。
患者さんの状態が変化することは当たり前。
急に呼ばれることもあるし、予定外の処置が入ることもあります
だから、そんな時に自分が手一杯の時に「誰に頼めるか…」がすぐに思い浮かぶように、最初に人員の仕事の偏りを把握しておく
そして、忙しい時ほど、一度立ち止まって考えられるだけの心の余裕と冷静さを残しておく
もちろん、どれだけ計画を立てても、その通りには進みません
むしろ、看護師の仕事は「計画通りにいかない」ことが前提です
だから、計画を守ることよりも、計画を持ったうえで臨機応変に変えていくことが大切なのだと思います
そして、本当に忙しくて余裕がなくなった時。
そんな時に助けてくれるのが、最初に作っておいたワークシートです
「状態を確認しに行かなければ」
「そろそろ吸引に行かなければ」
「この処置を終えたら、次はあれをしなければ」……



頭の中だけで管理しようとすると、忙しさに飲み込まれてしまいます
でも、書いてあるものがあれば、今何をすべきなのかを確認できます。
もちろん、本当に忙しい時は、目の前の仕事を一つずつ頑張るしかありません
それでも、事前準備ができているか、できていないかで、心の落ち着き方は全く違う
忙しい時ほど、最初に立ち止まる…
全体を見て、優先順位をつける
そして、予定が崩れたら、その都度組み直す。
私は、これが長く看護師を続けてきて身についた、「忙しい時ほど最初にやること」なのだと思っています