以前の記事「気になること(生存率とか)」に,「IAPは、転移を予測するにもよい指標のようで、ステージ1、2においてIAPが基準値ならば、90%くらいは非再発(図23)」と書きました。今回は別の指標を見つけたので、書いておきたいと思います。
2017年に開催された「第55回日本癌治療学会学術集会」で報告された「pT1a腎癌における術後再発危険因子の検討―日本泌尿器科学会がん登録二次解析―」によると、pT1aがん患者で、次の7つの指標のうち、該当するものが3つ以下だと5年以内に再発する確率が2.9%、4つ以上だと11.6%であることが示されています。
https://jsco.members-web.com/55award/ct_10.php
- 60歳以上(たぶん)
- 男性
- ECOG PSが1以上
- ECOGのパフォーマンスステータス(PS)のことだと思われます。
0. 全く問題なく活動できる。発病前と同じ日常生活が制限なく行える。 1. 肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる。例:軽い家事、事務作業 2. 歩行可能で自分の身の回りのことはすべて可能だが作業はできない。日中の50%以上はベッド外で過ごす。 3. 限られた自分の身の回りのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす。 4. 全く動けない。自分の身の回りのことは全くできない。完全にベッドか椅子で過ごす。
- ECOGのパフォーマンスステータス(PS)のことだと思われます。
- 低Hb値
- 高CRP値
- 高Cr(クレアチニン)値
- 腫瘍サイズ3cm以上(4cm未満)
なお、年齢については、60歳以上が危険因子ではなく、60歳未満が危険因子の可能性があります。
年齢についてはどちらが危険因子なのかは明記されていないからよくわからなかったのですが、ほかの指標については、なんとなく悪そうなほうがわかりました。
さて、メンズだと、身体状態と血液検査結果がよければ、「年齢」「男性」「腫瘍サイズ」だけの3つになります。
CT画像診断の結果、T1bと診断された方で、T1aとT1bの境目の場合は、ひょっとするとpTサイズは小さくなるかもしれず、T1bがpT1aになるかもしれません。
(いろいろなブログを読んでいると、そのような方が見受けられました)
Tは、術前画像診断(clinical tumor size)であり、正確にはcTです。
pTは、病理学的診断(pathologic tumor size)であり、病理検査結果でわかります。
pTは、病理学的診断(pathologic tumor size)であり、病理検査結果でわかります。
ちなみに上記の報告は、最優秀演題賞を受賞していますね!
著者の先生は存じ上げませんが、おめでとうございます!
間違いがありましたらご指摘くださいm(_ _)m