KapWebの詳しいデータ解析」で「最新5年」(2005年から2009年)、「腎・尿路」、「1期」、「40歳から49歳」、「男女計」、「腎細胞癌」で計算すると、40代の臨床病期1期(pT1ではなくcT1)の生存率がわかります。

40代cT1患者の5年実測生存率は、100%(1年生存率)、98.9%(2年)、97.3%(3年)、96.7(4年)、96.2%(5年)となります。

この中には、がん以外の病気で亡くなる方がいるので、その人を除いて生存率を計算する100%、99.3%、97.9%、97.6%、97.3%となります。これは相対生存率と呼ばれます。

 

一般的な生存率は、年を追うごとに低下します。

毎年数名の方がなくなるからです。

でも、1年後の自分がその後に5年間生きられる可能性はどのくらいなのか、ということを知りたいと思うはずです。

その「可能性」は、サバイバー生存率で知ることができます。

たとえば、1年サバイバー5年生存率とは、がんが発見されてから1年後に生存している人の中で5年後まで生存している割合を表します。

 

ということで、今回は1年サバイバー5年生存率から5年サバイバー5年生存率を調べました。

以降、1年サバイバー5年生存率などと書くと面倒なので、1-5生存率などと記します。

 

先ほどの5-5生存率を知るためには10年生存率のデータが必要です(診断後5年+その後5年の生存確認のため、計10年)。

先ほどのKapWebで、【診断年】を「1998」から「2004」に指定して、【診断から現在までの生存日数】を365の倍数を入れていきます(0→365→730→。。。という具合)。また、【生存率】で「10年生存率」を選択します。

 

40代cT1患者のサバイバー生存率を調べた結果、

  • 1-5相対生存率 99.1%
  • 2-5相対生存率 99.1%
  • 3-5相対生存率 99.1%
  • 4-5相対生存率 100%
  • 5-5相対生存率 100%
でした。
ちなみに、全世代ですと、
  • 1-5相対生存率 95.2%
  • 2-5相対生存率 98.9%
  • 3-5相対生存率 100%
  • 4-5相対生存率 100%
  • 5-5相対生存率 100%
でした。
 
100%って高すぎないかな?と思って、数値を見ていたのですが、サバイバー「相対」生存率で生存者数を積算すると、高めの人数が得られることがわかりました(サバイバー「実測」生存率の場合は、正確な生存者数になります)。

1998年から2004年の全世代(474人)で生存者数を計算したところ、10年相対生存率(91.5%)に基づいた10年後の生存者数は、434人になります。
一方で、サバイバー相対生存率を用いて生存者数を積算すると、451人生存していることになってしまいます。
(40代だと54人しかいなくて計算できませんでした)
 
でも、高めのサバイバー生存率になっているとはいえ、まずは、3年を目指していけるといいなと思いました。
 
 
 
以下、余談。
1998年から2004年の40代cT1患者54名は、たぶんですが10年間で、がんを理由には一人も亡くなっていません(がん以外の理由でお一人の方が亡くなっているだけ)。すごい!
 
一方で、「最新5年間」(2005年から2009年)の40代cT1患者184名では、5年間で5人の人が亡くなっている、と相対生存率(97.3%)から推察できます(184×0.973=4.97)。
 
現在は分子標的薬などで症状を抑えることができる年数が長くなっているにもかかわらず、昔の人よりも亡くなる人が多いということは、少なく見積もっても、亡くなられた5人よりも多くの人が再発していると思われます。
 
食べ物なのか、ストレスなのか、現代人はそのあたりにも注意する必要があると感じました。
 
 
間違いがありましたらご連絡お願いします m(_ _)m