先日の6m & Downコンテストでは5エレの自作八木とダイポールを上げたのですが、八木サイド拾い用のダイポールは悪くはないけどイマイチ・・・
ということで、前からヘンテナを作ってみたいなと思っていました。NETで制作記事を見ていくうちに、ほぼ同等な性能でサイズが小さい「スカイドアアンテナ」を見つけました。JA1HWO菊地OMの素晴らしいアイデアを拝借することにしました。
【材料】
φ10 アルミパイプ L=1000 2本 1本600円ぐらい(高騰してます)
ACコード 平行ビニール線 3m 150円/m ぐらい
ベランダピンチ 選択物をベランダの柵にはさむヤツ 400円ぐらい
物干し竿はさみ 家から拝借
タカチのプラスチックケース 手持ち
M型コネクタ メス 手持ち
M3ビス、ナット、ワッシャー 手持ち
トロイダルコア FT114-43 手持ち
1sq UEWまたはエナメル線 手持ち
1.5D-2V 60cm 手持ち
圧着端子、束線バンド、その他
【サイズ】
基本的に菊地OMの記事に沿っていますが、環境にて若干寸法が変わっています。
【上のエレメント取付】
家からくすねた物干し竿洗濯止めです。穴をキツキツで動くくらいに広げ、また抜け落ち防止でタイラップを中央に止めておきます。
【下のエレメント取付】
今回買ってきたピンチです。
これを使います。
これの腕の部分とマッチングBOXにするタカチのケースをビス止め+エポキシ樹脂接着しました。
このピンチを使ったのはポールを簡単につかむのと、金属製のポールの場合、給電部はポールから数cm浮かす必要があったからです。つかむ力が若干弱いです。ポールに接触する部分にゴムか何か貼る予定です。
上下アルミパイプは端をつぶし、φ3.2の穴を開けてビスナットワッシャを通します。
調整するまではACコードは上のパイプだけビスナット+圧着端子で固定します。
【マッチングBOX】
M型メスコネクタを下に取り付けます。
下のエレメント(440mmのパイプ)を通す穴を開け、パイプを通し、エポキシ接着剤で固定します。
トロイダルコアにエナメル線(UEW)を2本ねじったものを5〜6ターン巻きます。(1:1バラン)
1.5D-2Vを60cm切って、エレメントに配線します。
以上の様子は写真を見て下さい。
使い古した汚いケースですが、まぁ十分です。
ケースの下面に水抜きの穴(2mmぐらい)を開けて下さい。
最後に1.5D-2Vをチビチビ切って調整するので蓋をせずこのまま上げます。
超簡単な製作ですね。素晴らしいです。
上に上げるとこんな感じです。
【調整方法】
基本的に、
①エレメントの長さを変えて同調点を目的周波数(私は50.313MHz)に合わせる
(SWRグラフの左右方向)
②次にSWRカーブ全体を下げる(1.5D-2Vを切ってインピーダンスを合わせる)
となります。
下のエレメントに手が届く高さにしておいて、
①上のエレメントだけビス止めして、下のエレメントとACコードの接続は、コードを1cm剥いて洗濯ばさみではさんで仮止めします。 最初は2500mmから5mmづつカットしてアンテナアナライザーで同調点の動きを見ます。
SWRは高くてもグラフの最低点が目的の周波数に来ればOK(だいたいSWR2.0ぐらいになるかな)
②同調点が決まったら、仮止めしていたACコードを圧着端子に止めて、アルミパイプにビス止めします。
60cmの1.5D-2Vを5mmづつくらいにアンテナアナライザーを見ながらカットします。だいたい1cmでSWRが0.1づつ下がっていきます。これは面白い! どんどんSWRが下がるのは快感です。
うまくいけばSWR 1.0になる勢いですが、欲をかくとロクな事が無いので1.06でやめました(笑) 相変わらずチキンです。
おー、バッチリバッチリ!
取りあえずSWRは収まりました。
ビロ〜ンと垂れた1.5D-2Vを巻いてケース内に押し込み蓋をします。
念のためポールを一番高くしてSWRや同調周波数を確かめます。
(ほとんど変わりませんでした)
あとはFDの本番でどれだけ飛ぶか、楽しみです。