いやぁ、久々の無線ネタです。

去年は腰の大手術、その後のリハビリでコンテスト参加は出来なかったのですが、今年はなんとか参加したいと思い、少しずつ準備を始めました。

50MHzの移動用アンテナはミニマルチの4エレHB9CVと自作5エレ八木(F9FT)を持ってますが、どちらが飛ぶのか試したことが有りません。また、この2つを水平スタックにしたらどうなるかも知りたい。

 

お馬鹿な実験こそ楽しいということで、スタック用のQマッチケーブルを作成し、近くの広大な山の上の造成地で試してみることにしました。

 

【Qマッチケーブルの作成】

こちらを参考にしました。

 

 

普通はアンテナに1/4λの75ΩケーブルをつないでTコネクタに接続する方法が一般的ですが、この記事の方法だとTコネから片方のケーブルを外せばすぐにスタックとシングルの差を確認出来ます。いちいちアンテナを下ろす必要が無いので楽です。

 

 

TコネにダミーロードをつないでSWRを測定したら、まぁ問題ない程度でした。

ところで、75Ωのケーブルはホムセンでお気軽な5C-2Vを買うつもりでしたが、今TV用では5C-2Vは置いてないんですね。全て5C-FBでした。まぁしょうが無いので買ってきていざケーブルを切りそろえようとしたとき、ふと5C-2Vと5C-FBで短縮率は同じ(×0.67)だろうかと疑問に思って調べました。調べて良かった、全然違う!(×0.81) 危なく泥沼にはまるところでした。

 

【スタックの設置】

今日は天気が抜群だったので、近くのダムの上にある広場でスタックを設置しました。

 

 

景色を見に来た老人やお弁当持って家族で来た普通のヒトビトから、怪訝な目で見られた後、なんですか、これ? と聞かれました(;。;) ひとりひとり丁寧にご説明差し上げました(笑)

お陰でSWRもバッチリでした。

 

 

 

周波数はどうしてもFT8っぽいところになります(笑)

そう言えば、このRigExpertというのはウクライナのメーカーです。このアンテナアナライザーを作ってくれた方は今無事なんだろうか・・・

 

【検証結果】

このときは東京コンテストで多数聞けるかなと期待していましたがEスポは出ていなかったのでダメでした。参考になる局は出ていなかったので、自宅からリモートで1Wのキャリアを出し、RFゲインを絞ってアンテナの方向とSメータの加減を確認しました。受信リグはIC-705です。

 

 4エレHB9CVと5エレ八木を比較 → ほぼ同等、Sメーターの目盛の1/5(縦ライン1本分)ぐらいHB9CVの方が上だった

 

 HB9CV シングルと両方使ったスタックを比較 → シングルRS53、スタックRS54 ・・S一つ上がった

 

【結論】

スタック化は効果が認められるものの、アンテナ2本立てる労力ほど感度の向上はありません。また、この方式だとそもそもアンテナを回せません。

なので当面コンテストはHB9CVのシングルを使い、その代わり地上高を上げる工夫をする・・ことにしました。

コンテスターから「実験するまでも無く当たり前やろ」と言われるでしょうけど、まぁ実験そのものが面白かったです。