コミケに初めて行って一週間。

ずっと心に思っていたことが「あぁ、やっぱりそうなんだ」と。

私は買う側ではなくて売る側にいたいのだと。
ブースのなかで参加してみたいのだと。

形にしたいものがあって、でもそれを形にする力が全くなくて、それを人に託す手段さえ思い付いていないんだと。
歯痒い思いをしたくなくて避けていた。

他人に任せるとなると、謝礼が発生する。払える対価など私は一切持ち合わせていない。下手をすると任せた人にさえ背負わせてしまうかもしれない恐怖。
「こんなの作りたいから誰か協力してよ!でもそれで大赤字になるかもだけどね。てへぺろ。」
等と誰が言えるだろう。

そのくせ夢ばかりは大きくて目指せひぐらしタイプムーンなのはと来たものだ。
恥ずかしいことこの上ない。

頭にある「システム」だけが膨らんでは縮んでを繰り返してまた大きくなって、こうして文章化しているわけだ。

どうやら私はこうしてある程度文章化すると、それ以上文章化出来なくて、それをすることによって自分の才能のなさにうちひしがれながら「システム」の縮小を行うことが有効らしい。

撫子じゃないけれど「叶わなければその夢は永遠に覚めることはないの」である。

夢は夢のまま。

悲しい生き物だな私。
自分で自分を慰めることしか出来ない。