旧岩崎邸で長唄、伊勢丹デパートで津軽三味線 | 邦楽ジャーナル 編集部のときどき日記

旧岩崎邸で長唄、伊勢丹デパートで津軽三味線

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1月2日、湯島の旧岩崎邸で長唄、新宿の伊勢丹デパートで津軽三味線を聴きました。

 

旧岩崎邸は三菱三代目の岩崎久彌の住まいだったところです。洋館、和館、撞球室があり、洋館と撞球室の設計は、鹿鳴館やニコライ堂の設計者としても知られるジョサイヤ・コンドル。
普段は非公開の撞球室(室とはいいますが、ビリヤード専用の一つの独立した建物です。地下通路で洋館とつながっているところがすごい)が、1月2日-5日だけ特別公開されています。

長唄の演奏は、洋館内の大食堂ならびに隣の客室を会場に行われました。唄は杵屋勝四寿、東音 安岡麻里子、横山沙永子、三味線が杵屋五助、杵屋五三吉都、東音 穂積大志、囃子を小川実加子、正田温子、山田夏実、望月晃太朗の皆さん。予定演目は『教草吉原雀』。その後、ご当人達曰く、アンコールがわりとして『勧進帳』というボリュームでした。(館内撮影禁止なので演奏写真がなくてすみません)

 

新宿に移動して、伊勢丹デパートの6階催事場の特設ステージでShow三弦(写真左から、澤田勝紀、澤田勝邦)のお二人の演奏を拝聴。演目は『りんご節』『津軽あいや節』『十三の砂山』『津軽じょんから節』など。

5日まで「五感で楽しむ、日本のお正月」と題して、連日ライブのほか、歌舞伎の衣装展、山本寛斎さんの衣装展、干支にちなんだJRAによる馬の知識コーナー、お雑煮やお屠蘇のイートイン、知人の飴細工師、手塚新理さんの実演(元花火師で現在は浅草今戸にご自身の店舗「アメシン」を構える飴細工師という大変ユニークな経歴をお持ちの方です)、子ども向けのお遊びコーナーなど盛り沢山。

ライブ演奏者は日替わりで、このあと、3日 和音和技(津軽三味線のピエール小野+尺八の松本宏平+剣玉の伊藤祐介)、4日 和洋ユニット(津軽三味線の清水まなみ+尺八のブルース・ヒューバナー+ドラムスの藤井摂)、5日 尺八のブルース・ヒューバナー+箏のマクイーン時田深山、の皆さんの出演が予定されています。(州)