こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

冬の季節の中で、穏やかに晴れた休日の午後となりました

気がつけば、12月もまもなく半ばになろうという時期なのですね

 

暖かい冬は、ありがたいのですが・・・

これは、やはり、温暖化の影響なのかな〜なんて、少し心配になったりもしますね

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

(丸の内イルミネーション2021:筆者撮影)

 

さて、あれから新型コロナウイルス「オミクロン株」は、どうなったのでしょうか?

 

12日のCNNは、以下のように伝えています

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米疾病対策センター(CDC)は12日までに、米国内でこれまで見つかった新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」株の感染者43人について、大半の症状は軽度あるいは中程度で、大部分の人がワクチン接種を終えていたとの報告書を公表した。

 

このうちの14人は、3回目の追加ワクチンも済ませていた。オミクロン株に関するCDCによる初の報告書で、ワクチン投与ではこの変異株への感染が防げないことを示しているとした。

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9日には、次のような報道もありました

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世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に関する初期調査で、感染歴がある人の再感染リスクは高いものの、オミクロン株に感染した人の症状はデルタ株より軽い可能性が示されていると述べた。

テドロス氏は同日の記者会見で、オミクロン株の感染を最初にWHOに報告した南アフリカでの症例などを調査した結果、再感染リスクは高まっていることを示唆するデータが見つかったと指摘。その一方、「オミクロン株が引き起こす症状はデルタ株よりも軽いことを示すある程度の証拠もある」と明らかにした。

ただ、テドロス氏は「結論を出すにはさらなるデータが必要」とし、「油断すれば人命を危険にさらす」とも強調した。各国にオミクロン株の検査や遺伝子解析といった監視態勢を強化するよう訴えている。

オミクロン株の感染は57カ国で報告されており、「今後もその数は増え続けることが予想される」とテドロス氏は分析している

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そして、本日のある通信者の報道では、

新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大が続く南アフリカの医師会長で、開業医でもあるアンジェリク・クッツィエ氏が10日、朝日新聞の取材に応じた。クッツィエ氏は「我々プライマリーケア(初期診療)レベルの話だが」と前置きした上で、診察するコロナ陽性者の多くが軽症で、「感染のスピードは速いが、現時点でオミクロン株がより危険だとは思わない」と話した。

「一人も入院には至っておらず、経過観察が必要と判断したのも3~4人程度だ。重症化する人も出てくるだろうが、デルタの時とは状況が異なる」と指摘した。

 

(中略)

 

一方、11月半ば以降にクッツィエ氏が対応してきた患者の主な症状は筋肉痛、頭痛、のどの痛みや軽いせきが大半を占め、発熱はまれ。これまでのところ酸素療法が必要になった患者はおらず、全員が自宅療養しているという。

「ワクチン未接種だけではなく、ブレークスルー感染や再感染例も複数診療したが、そのほとんどが軽症だった。そこが重要だ。ほかの開業医らに話を聞いても同じような状況だった」と説明している。

 

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現時点では、新型コロナウイルス「オミクロン株」については、感染のスピードは早いが、重症化はしない可能性が高いということになりそうです

 

報道の内容をそのままにお伝えしましたが、私が興味深かったのは、

南アフリカの医師会長で、開業医でもあるアンジェリク・クッツィエ氏が「ワクチン未接種だけではなく、ブレークスルー感染や再感染例も複数診療したが、そのほとんどが軽症だった」と発言しているところです

 

ワクチン未接種者も、2回接種した後に感染を生じたブルークスルー感染者も同様に軽症であった・・・とは、あまり、ワクチンの有効性が期待できない・・・ということも言えるかもしれませんね

 

また、再感染者もまた、「オミクロン株」に再度、感染を起こすという事実は、新型コロナウイルスは、これまでとは別のウイルスのようになっている可能性があるということも言えるかもしれません

 

ただし、あくまでも現時点では・・・ということになります

 

大問題は、現時点で「オミクロン株」の遺伝子の変化が、さらに生じていることはないのか?・・・ということになります

 

可能性は少ないが、遺伝子が変異し続けているのであれば、何回かの感染拡大を生じながらも、いずれは「ふつうの風邪(かぜ)」の症状を引き起こすウイルスになる可能性もあるかもしれない

 

もし、変異があまり起こらない状況になっていれば・・・やがて、デルタ株に取って代わるのかも・・・とも思えますね

 

WHOのテドロス氏が、各国にオミクロン株の検査や遺伝子解析といった監視態勢を強化するよう訴えているのは、そのためなのですね

 

いずれにしても・・・現時点では、警戒を緩めない(ゆるめない)ことが、とても重要なのだと思います

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>12月14日

寒い日が続いていますね。

 

あと10日もすれば、クリスマス・イブという時期になっての

新しい新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」の感染拡大のニュースに気が重く感じる方も多いと思います。

 

英国においては、「オミクロン株」感染により亡くなった方が1人出てしまったのを受けて、ボリス・ジョンソン首相は、「(オミクロン株が)人口の間で広がる急激なペース」を皆が認識し、オミクロン株に感染しても軽症で済むという考えは横に置くべきだと訴えていますね。

 

公衆衛生と感染症研究の世界的権威である「ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(LSHTM)」が予測するところでは、「オミクロン株」に対して英政府が新たに導入したコロナ対策よりさらに厳しい規制がとられなければイングランドだけで2万5千~7万5千人の死者を出す恐れがある・・・とモデリング予測しています。

 

東京都は14日、新型コロナウイルスの新たな感染者24人、亡くなった1人が確認されたと報道されていますので、そのギャップが不思議に思えますね。

 

もちろん、水際対策が機能しているのだな・・・とも考えることもできますが・・・。

 

そうしたなかで・・・

マサチューセッツ州ケンブリッジのバイオメディカル情報分析企業「Nference」の研究者らは、オミクロン株のゲノム解析を行い、

風邪のウイルスに見られるものと同じ遺伝子コードを見つけたという査読前の(掲載される前の)研究結果が報告されています。

 

一般的な風邪を引き起こすコロナウイルス(HCoV-229E)の遺伝子の一部を「オミクロン株」が共有していることが発見されたそうです。

 

この原理は、新型コロナ「オミクロン株」と一般的な風邪を引き起こすコロナウイルス(HCoV-229E)が同時に感染した場合に、相互の遺伝子の一部が入れ替わる「転位(てんい)」というもので説明できる現象であると・・・個人的には思いますが・・そこまでは、コメントはされていません。

 

この発見を受けて執筆者の一人は、「オミクロン株」は新型コロナウイルスの他の変異株に比べて感染力は強いものの、病原性は低い(重症化しにくい)可能性を示唆している・・・というのですね。

 

とりあえす、今は、静かに「オミクロン株」の感染の推移を見ていきたいと思います。

 

攻撃は、最大の防御なり

また、逆も然り(しかり)

敵が、混乱のうちに自壊するの待つのも

また、戦いの一法(いっぽう)なり

 

・・・などと言う方もいらっしゃることと思います。

 

戦略はひとつでなく、縦横無尽(じゅうおうむじん)に策をめぐらせれば、負けることはない・・・と聞いたような気がしますね。

 

いくつも方法はあるはずですが・・・心を乱したり、悲観的になったり・・という選択肢(せんたくし)はないことを肝(きも)に命じていきたいと思います。

 

 

今回も最後までお読み頂いただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

 

(丸ビルクリスマスツリー2021:筆者撮影)

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  元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授  

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