こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
とても気温の高い夏の日の午後となっています
暦では、8月は「葉月(はずき)」ですが、木々の緑が多いせいか・・・などと思っていましたが、木の葉の紅葉が進み、葉が落ちる月、「葉落ち月(はおちづき)」が略されたものと考えられているようです
 
あっという間に8月であり、あっという間に夏も終わっていくということになりますね
 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 
 

 

さて、新型コロナウイルスの感染の拡大が止まりませんね

現在は、東京オリンピックが開催中であり、ちょっと心配するところではありますね

 

そんななか、ちょっと気になるニュースがありました

たしか、ロイター通信という海外メディアからのものだったと思います

 

以下に日本語訳のままをご紹介しますね

 

新型コロナのワクチン接種を完了した人がインド型変異ウイルスデルタ株に感染した場合、未接種の感染者と同じ程度のウイルス量があり、人にうつす可能性があるとアメリカのCDC=疾病対策センターが警戒を呼びかけました。

 

CDCの発表によりますと、マサチューセッツ州で今月開催された複数の大規模な集会の後469人の感染が確認され、その74%にあたる346人がワクチン接種を完了していた人でした。このうち274人に症状が現われ、4人が入院しました。デルタ株の感染が多く、127人のウイルスの量はワクチン未接種で感染した人とほぼ同程度だったということです。

 

この調査結果を受けて、CDCはワクチン接種を完了した人でもデルタ株に感染した場合、他の人にうつす可能性があるとして、接種の有無にかかわらず感染リスクの高い地域の「屋内」の公共施設ではマスク着用を推奨することを決めたとしています。またCDCは、デルタ株に対しても重症化を防ぐためにはワクチン接種が最も重要だと強調しています。(31日15:31)

 

つまり、ファイザー・ビオンテック社製やモデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンを接種しても・・・

インド型の変異株であるデルタ株では、ウイルスの量はワクチン未接種で感染した人とほぼ同程度だったということです

 

もちろん、ワクチン接種をしていれは、重症化の可能性は少なくなるのだと思いますが・・・ね

 

注意すべきは、ワクチンを接種していても、ワクチン未接種者と同様に感染はするということですね

ただ、ワクチンを接種していれば、感染の症状が極端に軽減されるだけ・・・ということになります

 

もちろん、ワクチン接種により抗体を獲得しても、6〜7ケ月後には「(中和)抗体」の量が低下して、未接種者と同様に・・・感染すれば、重症化する可能性が高いということになりますね

 

日本国内では、ワクチンの流通量は極端に少なくなっていますので、

多くの心配の声を耳にしますが・・・なかなか「最終兵器」にはなりませんね

 

貴重なワクチンを温度管理の徹底ができずに破棄してしまうのは、問題外として・・・ワクチンを接種したくても接種予約が取れない・・・友人と旅行にもいけない・・・アルバイトにもいけない・・・という若い方の声も時々、聞くわけなのですが・・・

 

もう少しの辛抱(しんぼう)」が必要になるのだと思います

 

といっても、完全に成り行きになってしまうのは、とても悔しい(くやしい)ことですから・・・ね

まだまだ、ギブアップをするつもりもありません爆  笑

 

とにかく、今は海外からの情報を収集し、次の明るい出口につながる道を模索していきたいと思います

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>8月3日

今回、ブログ内でご紹介したのは、CDCも内部文書になりますが、当初、少しだけ、私は衝撃を受けたのですね。

しかしながら、なので、よくよく考えてみると・・・

まあ、当然なことかと思っています。

 

東京オリンピックが開催されている中心で、新型コロナウイルスの感染拡大があるようですね。現時点では、インド型のデルタ変異株の割合が増えていることが、その原因なのだと思います。

 

ところで、現時点で、新型コロナウイルスの変異株が幾つ(いくつ)あるかをご存知ででしょうか?

 

実は、すでに多くの変異株が確認されています。

 

世界保健機関(WHO)は、感染力や重症度、ワクチン耐性などで重大な被害をもたらしかねず、直ちに感染対策を打つべき「懸念される変異株(VOC)」というものを発表しています。

 

さらにVOCになる可能性があり監視を要する「注目すべき変異株(VOI)」というものを公表しているのですね。

 

現在、VOCには4種類、VOIには7種類、合計11種類の変異株が存在しているのですね。

もちろん、この他にも変異株は存在するが、WHOの監視対象にはなっていないそうですがね。

 

これらを列挙しますと以下のとおりとなります。

(図はお借りしました)

 

VOCリスト

(懸念される変異株)

 

 

名称

最初に確認された国

確認時期

指定日

アルファ

英国

2020年9月

2020年12月18日

ベータ

南アフリカ

2020年5月

2020年12月18日

ガンマ

ブラジル

2020年11月

2021年1月11日

デルタ

インド

2020年10月

2021年5月11日

 

VOIリスト

(注目すべき変異株)

 

 

名称

最初に確認された国

確認時期

指定日

イプシロン

米国

2020年3月

2021年3月5日

ゼータ

ブラジル

2020年4月

2021年3月17日

イータ

複数の国

2020年12月

2021年3月17日

シータ

フィリピン

2021年1月

2021年3月24日

イオタ

米国

2020年11月

2021年3月24日

カッパ

インド

2020年10月

2021年4月4日

ラムダ

ペルー

2020年12月

2021年6月14日

 

VOIリストのうち、ペルーで感染が拡大している「ラムダ株」は感染力が強い上に、ワクチンの効果が大幅に低下する可能性も指摘されていたりと、なかなか手ごわい「変異株」になり得るとされています。

 

新型コロナワクチンの感染が長期化し、変異株が生まれる可能性が高まる。「ウイルス変異」とワクチン接種の「スピード勝負」であるという科学者が多いようですね。

 

よく、日本の国内には、ファイザー社などの「mRNA(メッセンジャーRNA」ワクチンが少ないから、もう無理かも・・・などと言う若い方がいますが・・・そんなことはないと思います。

 

もちろん、スピードが勝負なことには変わりがないのですが・・・ね

ひとつのワクチンだけを何回接種しても・・・その効果が期待できないこともあるのですね。

 

今回のファイザー社・ビオンテック社やモデルナ社の開発した「mRNAワクチン」は、医学の進歩をもたらす画期的(かっきてき)なことと世界の医学界では、評価されていることなのですね。

 

ワクチン製剤の完成までの時間が少な過ぎる・・・と言う方もおられるようですが、それもそのはずで、当初は「癌の治療」や「代謝疾患」、「自己免疫疾患」などの疾患の治療薬として開発されてきたものであったそうです。

そこに、たまたま、新型コロナウイルスの世界規模の感染拡大があったので、こちらのワクチンの製造を優先したそうなのですね。

 

ただし、新型コロナウイルスの「変異」のスピードが早ければ、すぐに有効性が低下するというものなのです。

 

では、「変異のスピード」をあげる要素は「ワクチン接種」以外には、何があるのでしょうか?

 

それは、やはり、マスクをつけ、人との接触を減らし、手洗いやうがいをするということが、感染拡大を抑え、そして「変異のスピード」を抑制するのに、とても重要である・・・・ということを再度、強調をしておきたいと思いますね。

 

困難な状況ではありますが・・・

冷静に状況を分析して、科学的な知見や手法を用いて、可能な限り早い時期に、この難局の乗り越える手段を見つけていくことが大事なのだと思いますね。

 

もちろん、その評価は後世(こうせい)の人々がするものですから、将来、歴史が検証された時に、その評価に耐え得るものでないといけませんがウインク

 

今回も最後までお読み頂きまして

ありがとうございましたお願い

 

 
(夢の大橋付近の夜の観覧車)

(以前のphoto:筆者撮影) 

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  元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授   

日本リウマチ学会 専門医

日本内科学会認定医

緩和ケア医療医 

 

 

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