とくに呼吸困難、倦怠感、味覚障害、咳の出現は、4カ月後でも約1割の患者さんに確認されたと報告されています
20~30代の若年層でも、後遺症の割合が高いとされていますね
脱毛(だつもう)も24%の割合で存在すると報告されています
同様の後遺症の報告は、世界各地でありますね
例えば、味覚障害では・・・ブラジル・ブラジリア大学の研究者らは、新型コロナウイルス感染症患者の口腔徴候と症状の有病率に関するエビデンスの系統的レビューを行い、味覚障害以外の口腔病変についても明らかにしています
その主な結果は以下のとおりとなります
全19ヵ国の1万228例(男性:4,288例、女性:5,770例、不明:170例)が評価されたとのことです
最も一般的な口腔症状として、さまざまな味覚障害についてプールされた適格なデータによると、味覚障害の有病率は38%、味覚減退は35%で、味覚消失は24%と報告されています
これらのメカニズムは、現在のところ不明とされていますが・・・
後遺症の症状に苦しむ方は、若い世代も含めて多くなっているようですね
「変異」や「ワクチン」の問題の次に控えるのは・・・このような後遺症をどのように治療していくか?・・・ということなのですね
ウイルス感染には、特有の免疫の動きや遺伝子の動き、サイトカインの動きが関与しますので、何らかの免疫学的な異常が残るために「後遺症」が残って入り可能性が高いと考えています
世界の研究者が、今後、研究を加速させるとは思いますが、最新の知見をJTKクリニックでも活かしながら「新型コロナウイルスの後遺症外来」を行えるように、現在、準備を行なっています
素敵な1週間をお過ごしください
それでは、また
<ブログ後記>3月2日
今回は、新型コロナウイルス感染後の後遺症についてのお話をさせて頂きました。これは、今に始まったわけではなく、世界的なレベルでは問題となっていたところです。
軽症者でも嗅覚がなくなるなどの症状があることが知られていましたが、最近、東京大学医学系研究科外科学専攻耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学、東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頚部外科の山岨達也教授らの研究グループは、テキサス大学医学部ガルベストン校の研究グループとの共同研究で、
SARS-CoV-2ウイルス量に関わらず、感染が成立すると感染後数日で広範囲にわたって嗅上皮が脱落することを明らかにし大学などの臨床研究では、報告ではプレリリースの段階の報告が出されています
一般的に傷害された嗅上皮(鼻の奥にある匂いを感知する部位)は一度脱落し菲薄しますが、再生して正常厚に戻りますが、傷害が重度の場合、嗅上皮は正常化しない可能性もあるそうです。
そして、髪の毛が抜けることや社会的な活動が難しくなるような倦怠感が生じることも同様に深刻な問題ですね。
感染の強いストレスが、そのような症状を出現させているという説もありますが・・・そうとばかりも言えないのではないか・・とも私は考えます。
詳細は、後日のブログ内でお話をしたいと思いますが、嗅上皮の障害まではないのですが、髪の毛が抜けることは「全身性エリテマトーデス(SLE)」や「シェーグレン症候群」などの自己免疫疾患で、よく確認される現象ですし、倦怠感の持続は「慢性疲労症候群」や「線維筋痛症」ではよく認められる症状なのですね。
もちろん、これらの自己免疫疾患の根本的な原因は、不明なのですがね。どの疾患も「何かしらのウイルス感染」が原因ではないのか・・・言われていたことがあったというのは、興味深いところと考えます。
そのように考えると・・・いくつかの「キーワード」が
浮かんでくるのですが・・・長くなりますので、またの機会にお話をしたいと思います。
今回も最後までお読み頂きまして
ありがとうございました
|
|
<所在地> 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-1-5 麹町志村ビル2階 TEL:03-6261-6386 FAX: 03-6261-6367
<JTKクリニック受付 お問い合わせ> TEL:03-6261-6386 mail: Info@jtkclicic.comまで
ブログの内容に関してのお問い合わせ
=================================== |