こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

昨日の土曜日は、穏やかな日差しもあり

春のような陽気でしたが

今日は、曇り空の寒い休日となっています

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 


さて、新型コロナウイルスに対する新しい知見(ちけん)が、
日々、アップデートされているように感じます
 
「変異したウイルス」と「ワクチン」に関しての話題が多いのですが・・・
新型コロナウイルスの後遺症に関する
話題も国内外ともに多くなっているのは
気になるところですね
 
Google のデータベースによれば
 

上のグラフは、Googleのデータベースで
東京都の新規感染者の予測を示していますが
 
ある程度の増加のあったのちに
減少に転じることを示すものになっています
もちろん、Googleのデータは
すぐに状況により、データが変化しますのでね
注意が必要ですが・・・ね
 
年末年始の人々の移動が
激しかったことを考えると
やっと、その影響が少なくなるのかなぁ〜
なんて、思っています
 
もちろん、現時点では
PCR検査を愚直に繰り返していくのが
最優先となると思いますね
 
これにより、感染者と
そうでない人(非感染者)を
徹底的に分けていくことが 
必要となりますよね
 
 
PCR検査は、100%ではない
だから、検査を行っても仕方がない・・・
という方が、いまだに存在することが
 
より状況を難しくしているのかも
しれませんね
 
 
 
上記の表は、厚生労働省の発表のデータですが
日数によって、多少のバラつきは存在するものの
感染者では、8日目までは
90〜100%の陽性率が出ることが
確認されています
 
もちろん、プール法という
数人の検体を混ぜ合わせて、PCRを行う方法では
上記のような正確性は保証できない可能性もありますね
 
当クリニックでは、1サンプルずつを
PCR検査を2回ずつ行っています
 
2回のPCR検査のデータに僅か(わずか)でも
乖離(かいり)した点があれば・・・
もう2回の再検査となりますね
 
クリニックであればこそ
これだけの緻密なPCR検査
できるわけですが・・・ね
(ラボ室長のHくんは、優秀ですからね)
 
 
約90分で結果が出ますので
ある施設や会社で、感染者が1人いることが
判明した日に・・・
 
 
周囲の方が、その日に自分自身の感染がないことを確認するために利用することが、多いですねウインク
 
ここまでは・・
これまでにもお話をした内容ですが・・・
 
 
 
上の図は、東京大学 医科学研究所のデータです
 
この図をみるとRNA量が、7日目以後は減少しますが・・・
当然のことですが、PCRの陽性率が低くなりますね
 
例えば、10日目を見ると
まだ、新型コロナウイルスは
存在する可能性がありますよね
 
つまり、この時期には
PCRでは陰性で、感染してないと判断される
可能性があります
 
会話などをした際に
エアロゾル化したウイルス粒子が部屋に浮遊して
他の人に感染させる可能性もあります
 
そこで、新型コロナウイルスに対する抗体も併せて
検査をするわけです
 
 
具体的には、IgM(アイ・ジー・エム)抗体の検査を併せて施行します
(当クリニックでは、機器があり、測定可能です)
 
上の図を見て頂くと
PCRが陰性であっても、まだ、ウイルスが残存する可能性はあると言えるわけですが・・・
 
 
IgM抗体の検査も併用することで 
感染後、約1ケ月程度までの把握ができるわけです
 
 
もちろん、IgMも消失し
IgG( アイ・ジー・ジー)が出現していれば
既に感染後であり、PCR 陰性であれば
新型コロナウイルスは、存在しないことになり
他の人を感染させてしまう可能性はありませんよね
 
 
さらにIgGが血液中にあるとすれば・・変異ウイルスではない限り
他の感染者から、感染させられることもない・・・
とも考えられますよね(6~8ケ月は持続するという報告もあります
 
 
今後、国内で、ワクチンの接種も施行されるとなれば
 
自分のPCRの結果、IgM, IgGの結果を
常に確認しながら、どのように行動するかを考えることが 必要な時代がくるかもしれませんねウインク
 
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ


<ブログ後記>1月19日

今回は、PCR検査の重要性と更なる工夫について、お話をしたいと思いました。

ちょうど、国内に新型コロナウイルスの感染が話題になって、1年が経とうとしているわけです。

さらに昨日は、静岡県内でウイルスの変異のある方が報告され、また、感染の再拡大があるのではないか・・・と論じるニュースもあります。


以前から、ブログ内でもお話をしてきたのですが、新型コロナウイルスは、不安定なRNAウイルスであり、ある地域で感染が長くなれば、遺伝子の変異した新型コロナウイルスが出てくるのは当然とことです。

そして、変異したウイルスが、もとのウイルスよりも感染力が高くなり、増殖スピードが早くなることも「ウイルス学的」に言えば・・・
「まあ、当然、そうなりますよね」ということになりますよね。

単なる推測ですが・・・ウイルス自体に変異が生じるとすれば、同じような部位に変異が生じる可能性があるかもしれないと思います。

なので、昨夜から英国の新型コロナウイルスが、国内に持ち込まれたとニュースは伝えていますが、必ずしもすべてが、英国からとも限らないのではないか・・・と個人的には考えています。

もちろん、遺伝子配列が完全に一致すれば、英国から持ち込まれたとなりますが。

今回は、厚生労働省が無作為に調べていた遺伝子で
たまたま、「変異したウイルス」を確認したということですね。この所見から、更なる対策をすることも可能となります。

では、これまでに国内の各地域で、経時的にみて、遺伝子にどのような変化が生じていたのか?・・という質問をすると・・・分からないという答えになるのだと思います。

過去のどのかの時点で、どのような変異が存在したのか?を現時点で、明確な答えを出せるのか?

答えは、「No(ノー)だと思います。

その理由は、PCRの検体(検査をした唾液)の数が、圧倒的に少ないからです。 

遺伝子解析が可能なサンプルが、どの程度、存在しているのか?これも少ない可能性もありますよね。


それは、PCRを施行する際には、RNAを抽出して検査をするわけですね。

PCR検査は、この一部を使って、ある領域の部分の配列が存在するか?ということを調べるわけです。その一部の配列が存在することがあれば「陽性」と判断され、存在しなければ「陰性」と判断されるのですね。

結果が出たのちには、そのRNAはどうするのか?
・・・
というと相補的DNA(cDNA)の形で、-80℃で保存しておけば、2年以上、もっとかもしれませんが、保存することが可能となるのですね。

RNAだけでは不安定なので、補強した2本鎖となれば、安定しますので。

将来、何かを調べる際に
このサンプルを用いて、さまざまな解析が可能となるわけですね。
もちろん、ワクチン開発や新型コロナウイルス後遺症の新しい治療法の開発にも役立つ可能性もあるのですね。

もちろん、今からでも遅くはないと思いますがね。

感染力が強く、拡大スピードが早いということは、
決して、必ずしも、より重症化するということではありません。なので、冷静な対処が必要なのだと考えます。

今回も最後までお読み頂きまして
ありがとうございましたお願い

 
   (筆者撮影)
 
 

  元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授

日本リウマチ学会 専門医

日本内科学会認定医

緩和ケア医療医 

 


 

   

 

 

 

Instagram: jazz_1700

 

 

 

(最新の医療ニュースをご紹介しています)

 

 

 

<今宵は、こんな曲を聞いてみたい>


 

<週末に聞きたいJazz> 



===============================

 

【JTKクリニックからのお知らせ】

 

オンライン診療(保険診療)も積極的に行なっておりますので、ご利用ください。

 

 

 

 

 

 

 

○JTKクリニックの公式LINE(ご登録をお願いします)キャンペーン情報をお送りします(事務局が管理しております)

 

 

 

 

 

 <所在地>

〒102-0083

東京都千代田区麹町4-1-5 麹町志村ビル2階

TEL:03-6261-6386    FAX: 03-6261-6367

 

<JTKクリニック受付 お問い合わせ>

TEL:03-6261-6386 mail:  Info@jtkclicic.comまで

 

ブログの内容に関してのお問い合わせ

→ hogadr.jtk@gmail.comまで

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー