こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ



11月も半ばとなりました

青空が広がる、穏やかな休日となっています



皆さまの体調は、いかがでしょうか?



街は、イルミネーションで飾られ

もう少しで、クリスマスの時期を迎えるのだなぁと感じますね



しかしながら、例年のように

ワクワクした気持ちがないのは、新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にあるから・・・

なのでしょうか



確かに新型コロナウイルスの感染は

これまでとは、違うフェーズにあるような気がしますね



最近の傾向としては

まったく、自覚症状がないのに


つまり、発熱、咳、倦怠感、味覚障害もないのに

唾液のPCR検査を施行すると

結果が陽性になる方が多いということでしょうか



正直なところ、これでは

感染を制御するのは、難しいように感じますね



確かに現在の感染者は

皆、軽症ですし、亡くなる形も少ないように

感じる方も少ないので・・・


なんだ、新型コロナウイルス感染も

たいした問題ではない・・・


と感じる方が多いのではないかと思います



今は、無症状や軽症の方が多いのですが

一旦、ウイルス遺伝子に変異が起きると

それは、病態をガラリと変える

可能性があるのですね



現在のところは、死に至る方は少ないのですが・・・

これは、WHO も推奨するステロイド剤が投与されることが多いからかもしれません



感染力は、格段に高くなっていると考えてよいと思います


感染力が高まってくるのは

ウイルス学的に見ても当然とことなのですね



例えば、Aというウイルスと

そこから、変異したウイルスBがあるとした場合、Bのウイルスの方が感染力が高いとすると


感染力が高い=感染の拡大スピードがはやい


ということになりますから


Aというウイルスは駆逐され、Bというウイルスに置き換わることになります


では、Bという変異したウイルスから、もっと致死的なCという更に変異したウイルスが出現すると・・・どうなるか?


これは、Cというウイルスは、短期間で消失することになりますね


なぜかというと説明するまでもないのですが・・・Cという致死性の高いウイルスに感染したヒトは、死亡してしまうので


Cというウイルスは、やがて、消失することになります


もちろん、ウイルス自体は遺伝子と少数のタンパク質でできている構造物であり、生命体ではありません


なので、ウイルス自体が

どのように生き延びていくかと考えているわけでもないのです


しかしながら、なぜか、ウイルスは

地上に残れる道を選択することが多いのですね



ウイルスに意思があるわけではないのですが、新型コロナウイルスの立場になって考えると・・・


あまり、目立った症状を出現させない形で、充分に感染が広く地域に拡大した後で、そこで変異した方が・・・


戦略的には優れている・・・ということになりますよね


以前にブログ内で、ロックダウンより、マスクの着用の方が、感染拡大を防ぐことができたという論文がある・・・とお話をしましたね



なのに・・・なぜ、また、欧州各国でロックダウンや外出制限をするのか?


という質問をメールで頂きましたが、そのなかでも書いたのですが・・・


おそらく、欧州各国の指導者の方たちの狙いは、現状の感染者の抑制というよりは


国土の往来を制限し・・・ブロック化して、

悪性度の高い変異したウイルスが出現したとしても

その影響を限定的なものにしようと考えているのだと思いますね


つまり、第1波の感染拡大と時のロックダウンなどの移動の制限と


この冬の移動制限では、その目的が変わっている可能性が高いと思います



そんなことをしたら、経済が・・・と思う方もいると思います


当然、経済活動は落ち込みますよね


でも、それでもやらざるを得ない事情があるのだと思います


それは、新型コロナウイルス感染の後遺症が、予想をはるかに超えて、出現することが問題となっています


重症、軽症に関わらず、感染者の約30〜40%に後遺症が出現することが、わかってきたのですね



呼吸苦、全身倦怠感、頭痛・・・など、生活の質を落とさざるを得ない原因不明の後遺症が、慢性的に残ると考えられています


このことは、将来的に国の医療費関連の歳出をとてつもなく、膨張させる可能性が指摘されているのですね


そうでなくとも、欧州各国でも

少子高齢化が進んでいて、社会保障費の拡大が予想されるのに・・・

医療費が倍増すれば、国家が破綻してしまうというわけですね



新型コロナウイルス・・・

なかなか、多くの難問を突きつけてきます


それに加えて、医療の現場のモチベーションが徐々に低下しているような気がします


新型コロナウイルス感染が出現して、約1年となりますね


更に先が見えないところにいるわけですから・・・やむを得ないことだと思いますがね



「なんだか、疲れたね」ニヤリ



医療の現場で、日常的に交わされる言葉と

なっていますね


静かな、そして、諦め(あきらめ)を伴った微笑(ほほえみ)とともに・・・




素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ




それでは、またバイバイ




<ブログ後記>

いささか、暗い内容のブログとなってしまいましたねウインク


なるべく、書かないようにしようと思っていた新型コロナウイルスのお話となってしまいました。


誰かしらを怒らせてしまうかもしれませんね。


ただ、今回の感染拡大の局面は、これまでとは違い、のちに禍根を残す事態にならないか?ということを心配するからです。


感染症専門会議や都の医師会が、リスクを声高に言うのは、同様の危機感を持っているからなのではないかと考えます。


統計の専門家からすると

今回の感染拡大と「Go to キャンペーン」の施行の間に統計的な因果関係を証明することは、できないそうです。


だから、「Go to キャンペーン」を中止した方がよいというわけでは、ないのですね

もちろん、「ロックダウンをした方がよい」というわけでもないのですね。


ただ、現時点が東京オリンピックを開催できるかどうかを左右するターニング・ポイントになりはしないか?と心配しているのです。


せっかく、奇跡的に誘致できたオリンピックが、

新型コロナウイルス感染の流行の影響で、中止になりかねないと考えるのですね。


PCRを検査をできる体制は、都内では整ってきていると思いますし、律儀な方は、遠方の取引先の会社の方に迷惑をかけてはいけないと

PCR検査で陰性を確認してから、地方に出かけていくのも珍しい光景ではなくなりました。



一般社会の日常で、通常の業務をしていくことの負担は、日々、厳しくなっています。


多くの会社や販売店が苦境に立ち、失業者が増え、学生が学校に通うということすら、ままならない。そんな状況で、年を越そうたしているわけですね。


ある医療機関でも、私が信頼している医療機関でも5人の内科医が退職すると聞いて、かなり、驚いたのですが、他の医療機関も似たような状況だと思います。


まったく、たいへんな時代になってしまいましたね。


「日本〜会議」の話題もよいのですが、はっきり言って、私たち庶民にはどうでもよい問題であり、今まで自分の好きな分野で仕事ができて、よかったね・・・と羨ましく、思います。


世の中には、自分の好きなことを貫くことができた方は、珍しいですからね。


ちょっと、無作法な乱暴な言い方になりますがねウインク


いったい、この危機をどう救ってくれるのか?


今は、行政な方々に期待しながら、日々を過ごしていくしかありませんよね。


1日でも早く、皆が元の生活に戻れることを願うばかりです。


今回もお読み頂きまして、ありがとうございましたお願い




(新しい風景 港区海岸:筆者撮影)

 
 


  元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授

日本リウマチ学会 専門医

日本内科学会認定医

緩和ケア医療医 

 

 




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今宵は、懐かしい曲を思い出した








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