こんにちは、内科医 ひとちゃんです
4月最後の日曜日です
天気は薄曇り・・・に近い晴れの
穏やかな休日の午後となっています
ゴールデンウィークも近いわけですから
本来なら、心がウキウキする休日と
なりそうなものですす
実際は、そうでもありません
理由は、「3密」を避ける必要がある・・ということは、自宅にこもるしかない
ということになるのですね
皆さまの体調は、いかがでしょうか？
新型コロナウイルスの感染は・・・
やはり、収まる気配もありません
「新型コロナウイルス感染は、
いつまで、続くのか？」
ということを聞かれることが
多いのですが・・・ね
正直なところ、予想するのは
難しいように思います
市中感染と同時に
医療機関や介護施設内での感染が
問題になっていますしね
新型コロナウイルス感染に罹患していても
症状のない方も
一定の割合でいるとなると・・・
これは、どう考えても簡単に
答えの出る話ではありませんよね
どうして、院内感染や施設内感染を起こしてしまうのか？
とお叱りの声が聞こえてきそうですが・・・
実際に大物司会者が言っていたというニュースがありましたね
その理由は、以外とシンプルです
報道もされていますが、
国内の医療機関の現場には、マスクや防護服さえも充分にないわけです
マスクと言っても
サージカルマスクという3〜5層になっているマスクやN95マスクということになりますね
N95マスクは、新型コロナウイルスでさえ
高い確率で遮断することができ、感染した方を治療するためには、必須となります
また、海外での新型コロナウイルス感染者の治療者の写真を見ると
このまま、宇宙旅行でも行くのか？・・・
と思うくらいの装いをしていることに
気がつかれた方もいるかと思います
大袈裟と思われるかもしれませんが、あれがウイルス感染治療の標準装備なのです
N95マスクに防護服、そして、フェイスシールド・・・フェイスシールドとは、眼からのウイルス感染を防ぐものですね
今回の新型コロナウイルスは、眼からも感染することが知られていますから、顔の前面を
透明なプラスチックの板などで覆う必要があるのです
ちなみにこれらのマスクや防護服は、1回ごとの使い捨てが原則なのですが・・・そのような贅沢な対応のできる医療機関は、皆無だと思いますね
それに・・・そもそも、これらの物品が揃っていない施設がほとんどなのですね
だから、自分がいつ感染しても不思議ではないと思いながらも・・・治療にあたるわけです
疲れきっても・・・診療を継続するしかないのですね
自分が感染するのは、自己責任となります
また、自分の家族を感染させる危険もあるから、自宅にも帰らない医療者もいるなんてことも聞きますね
マスクもない、防護服もない、フェイスシールドもない、アルコール消毒もない、新型コロナウイルス感染者に入院させるベッドがない
ナイナイづくしが、現状です
そして、誰が感染していて
誰は、感染していないのか？
が、把握できない・・・
外来の患者さんばかりでなく
スタッフも・・・誰が感染しているのか
把握ができない
そのうちに一緒に働いていた医師や看護師が
感染したり、極度の疲労のためにモチベーションが保てなくなり、離職していく・・・
そして、ニュースによれば、自分の子供の預け先で、
「医療関係者のお子様は、お預かりできません」
などと言われる
決して、大袈裟な話ではなく
実際に現場で起きていること・・・です
ところで、皆さまは、「 ヒポクラテスの誓い」というものをご存知ですか？
ヒポクラテス大全に記された言葉で、私自身も学生時代から接したことのある有名な言葉です
以下の誓いの文章になります
<ヒポクラテスの誓い>
医神アポロン、アスクレピオス、ヒギエ イア、パナケイアおよびすべての男神と女 神に誓う。
私の能力と判断にしたがってこの誓いと約束を守ることを
1. この術を私に教えた人をわが親のごとく敬い、わが財を分かって、その必要あるとき助ける
2. その子孫を私自身の兄弟のごとくみて、 彼らが学ぶことを欲すれば報酬なしに この術を教える
そして書きものや講義 その他あらゆる方法で私の持つ医術の 知識をわが息子、わが師の息子、また医の規則にもとずき約束と誓いで結ばれている
弟子どもに分かち与え、それ以外の誰にも与えない
3. 私は能力と判断の限り患者に利益する と思う養生法をとり、悪くて有害と知る 方法を決してとらない
4. 頼まれても死に導くような薬を与えない。それを覚らせることもしない。同様 に婦人を流産に導く道具を与えない
5. 純粋と神聖をもってわが生涯を貫き、わが術を行う
6. 結石を切りだすことは神かけてしない。それを業とするものに委せる
7. いかなる患家を訪れる時もそれはただ 病者を益するためであり、あらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける
女と男、自由人と奴隷の違いを考慮しない
8. 医に関すると否とにかかわらず他人の生活について秘密を守る
9. この誓いを守りつづける限り、私は、いつも医術の実施を楽しみつつ生きてすべの人から尊敬されるであろう
もし この誓いを破るならばその反対の運命 をたまわりたい
どうでしょうか？
約2000年前に作られた文章とは思えないほど、洗練されたものだと思いますね
世界中の医療に携わる者が、このヒポクラテスの誓いにある精神で、日々の医療を行なっているはず・・・
誰かに褒めてもらいたい・・・尊敬してもらいたい・・・と思って、医療をしているわけではないと私は、思います
純粋に自分の目の前の患者さまの命を助けたい、そして、1日でも早く、健康を取り戻してほしい、ご家族の喜ぶ顔が見たい・・・・だけのために自分の多少の幸福や安寧は、削っても良い・・・と考えているのでは
私はね
最近、テレビで
新型コロナウイルス感染者の治療を懸命に行う
若いスタッフを見たときに
涙が出そうになりました
もちろん、その一生懸命さにも心が打たれたわけですが・・・
マスクやガウン、フェイスシールドなどと装備があまりに貧弱でね
でも、少ない備品でも
いろいろな工夫をしている・・・
カメラに映っているせいか、皆、キビキビと働いているのです
でもね・・・これは、危ないなぁ〜と
思ったのですね
少し、感染リスクが大きいような気がしたのですね
案の定、その後、その医療機関で
スタッフが、新型コロナウイルス感染を起こしたというニュースを知りました
感染から己の身を守る必要最低限の装備が
ないから
どんなに気をつけていて
どんなに手馴れていても
感染防御の装備がなければ、それは必ず、自分も感染するわけですね
もちろん、私が彼らと同じ、第一線にいるわけではありません
彼らには、テレビや新聞で
情報に接する時間は、かなり、少なくなっているはずですので
もちろん、雑音は耳には入りません
応援の声も、心ない言葉も
彼らには届かないはずです
都会の街を医療関係者を応援するブルーでライトアップしても・・・
決して、彼らは見ることがないわけです
なぜ、このような事態になっているのか？・・・と考えている時間もないのでは
自分に割り当てられたデューティーワークが終われば、その日は疲れきって、死んだように眠るだけ・・・だと思いますね
早く、この新型コロナウイルス感染が
国内において、終息してほしいと願っています
1日でも早く・・・
若い医療人の情熱の火が消えないうちに・・ね
そういう意味では、机上の空論を
並べたり、誰のせいでこうなっているのかと
議論している時間はないはず・・・
と私は思います
テレワークなど、時代は大きく
今を境に変化しようとしているわけですから
新しい時代が
「ヒポクラテスの誓い」を心に抱く時代に
なるとは、限りませんので・・・
本当の医療崩壊は
新型コロナウイルス感染症の治療に
情熱を持つ医療従事者が
ふと「あ〜疲れた。もう無理かも」と
思い始めた時に生じるのかもしれません
彼らもまた、医療人であるとともに
1人の人間ですから・・・ね
そのような意味では・・・
残された時間は
あまり、ないのかもしれません
素敵な1週間をお過ごしください
それでは、また
○JTKクリニックのスタッフが、正しい手の消毒の仕方という動画を作成してくれているので、紹介させて頂きます
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理事長、院長 小笠原 均 (Hitoshi Ogasawara) 医学博士
H4年新潟大学医学部卒
元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授
日本リウマチ学会 専門医
日本内科学会 認定医
緩和ケア医療 認定医
Instagram: jazz_1700
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とても嬉しいニュースがありました(4/27))
今宵は、こんな曲を聴いてみたい
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○総合内科、リウマチ膠原病疾患などの保険診療保険診療を行っています(予約制)。また、セカンドオピニオン外来を行っております
○癌に対する免疫治療、遺伝子治療など13種類の癌に有効な治療のできる体制を整えています。
○高濃度ビタミンC点滴療法、プラセンタ、幹細胞培養上清液などのアンチエイジングに対する各種治療を行っています。
○超早期癌の段階での癌を発見することを目的に 癌mRNA検査、癌プロテア検査、血中腫瘍細胞(CTC)検査を実施しています。
◯新型コロナウイルス感染を予防するために
医療的な方法を提案しています(高濃度ビタミンC点滴療法など)
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