こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

二十四節気で言えば、「春分」を過ぎ

穏やかな春の陽気を感じる日が多くなっていますね

 

 

春分の日は昨日だったわけですが

「自然をたたえ、生物をいつくしむ」として

国民の祝日になっているということを最近、知りましたウインク

 

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

桜

 

 

さて、春が来ているのに

新型コロナウイルス感染についてのニュースは

増えるばかりですね

 

今回は、PCRについてのお話をしてみようと思いますが

なかなか、小難しいことになるかもしれませんねウインク

 

PCR・・・Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の略ですね

 

新型コロナウイルスのPCR検査としては

 

1) RT-PCR

 

2) リアルタイムPCR

 

の2つがあるのですねニコニコ

 

1) のRT-PCRは、定性検査・・・つまり、「あるか、ないか」を確認する検査です

 

一方、

 

2) のリアルタイムPCRは、定量検査・・つまり、「遺伝子の量」を確認する検査なのです

 

 

この検査の感度(sensivity)は、どのぐらいになるのか?

 

医学検査では、特定の疾患があるヒトの集団(新型コロナウイルス感染者の集団で、陽性の結果がどのぐらいの割合で出るか?

これを感度(sensivity)というのですね

 

これは、感染者のあるヒトをキチンと陽性と判断できるか?

 

ということですね

 

下の(    )内には特異度(specificity)を示しています

医学検査では、特定の疾患がないヒトの集団(新型コロナウイルス感染のない集団で、陰性の結果のヒトの割合が

どの程度どの程度あるか・・・

 

つまり、感染のないヒトをきちんと陰性と判断できるか?

 

ということですね

 

 

他のウイルスでの結果ですが(パピローマウイルス)

 

統計学的に有意と判断できるものは、以下のように報告されています

(正確さを出すために非感染者と比較スミ)

 

Carozzi FM ら:    96.4%    (92.3% )

         

Poljak M ら   : 100.0%   (93.3%)

 

Hesselink ATら : 98.5%     (91.8% )

 

Cuzick J ら:   100.0%    (90.3%)

 


と報告されています

2013年の論文ですから、現在のdataは%が上昇している可能性もありますねウインク

 

これに対し、RT-PCR検査の感度は、韓国では99%と言っている方も多いのですが、90~95%というところでしょうか

 

日本では・・・やはり、93~95%程度(?)と思ったのですが

2019年エボラ出血熱が流行した時の論文が出たのですが・・・

 

RT-PCRの感度(sensitivity)は 

79.53% と報告されているのですね

 

多分ですが、検査をするヒトの能力というか、腕でバラツキが出てしまうのだと思いますねニコニコ

 

 

これらのことから考えると、PCR検査が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐのに意味がない・・・とか

医療崩壊を招く・・・ことが理由で

議論もされることですが・・・

 

まずは、PCRの種類とそれらの感度(sensitivity)のデータを踏まえたうえで、検討していく方が良いのかも・・・

 

なんて、思ったりもしますね




江戸時代の儒教学者 佐藤 一斎の言った言葉を思い出しました

「一灯をさげて暗夜を行く。暗夜を憂うなかれ、一灯を頼め。」

 

 

「病院の治し方」という番組内で、知った方もいるかもしれませんねウインク


この格言の意味は


「一張の提灯を下げていれば暗い夜道も暗い闇も怖がることはない。ただ自分の足元を照らすその一つの灯りを頼りにして歩き進めばよい。」


ということから


先が見えないような窮地に陥ったような場合でも嘆き悲しんだり、惑うことなく自分自信の生き方、志を信じて進めばよいのだ―

という意味が込められていると聞いています


しかしながら、志(こころざし)や生き方なんて大袈裟なものでなく、


ひたすら感染者と感染していない人たちを分け、感染の拡大を最小限に抑えていくという意味では・・・


充分なひとつの灯明にPCR検査はなり得るのではないかと

私は、思いますニコニコ





それでは、素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

                (筆者撮影)

 

JTKクリニックのスタッフが、正しい手の消毒の仕方という動画を作成してくれているので、紹介させて頂きます


 

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理事長、院長  小笠原  均  (Hitoshi Ogasawara)   医学博士

 

総合内科、リウマチ膠原病科、漢方内科、癌複合療法科、癌緩和ケア科

 

H4年新潟大学医学部卒

元 順天堂大学医学部 膠原病リウマチ科 准教授

日本リウマチ学会 専門医

日本内科学会 認定医

緩和ケア医療 認定医

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