こんにちは。内科医 ひとちゃんです
今日は、暦のうえでは、立春
日本海側では、雪がやまない日が続いているのでしょうが、都内は、穏やかな晴天となっています。
皆さんの体調は、いかがでしょうか。
麹町にあるJTKクリニックの方は、3月からの保険診療の開始に向けて、準備が進んでいます。
海外からの患者様は、既にいらっしゃっているので、また、医療相談の案件も入っていて、なかなか、忙しい日々を過ごしています。
また、詳細を報告させて頂きますね
さて、今日は日曜日ですから、思いつくままに
最近、面白いなぁと思うドラマを Amazonのビデオで見つけましてね。
(正確には、妻が面白そうと見つけたドラマなのですが)
短編のドラマなのですけれど、なんだか共感しまして、その話をしたいと思います。
「恋愛ドラマを もう一度」
というもので、役者の高橋 克典さんが、
50歳の「ドラマの脚本家」という設定のドラマです。
若い頃の輝かしい業績とは相反して、全く、ドラマがヒットしないわけです。
「世の中の若者が、何を考えているのか。」
「もう、自分は脚本家として、終わりなのではないか。」
「この仕事が、最後になるのではないか。」
とかね。さまざまな50歳ならではの、心の葛藤が生じるわけです。
これは、50歳代の男性には、
「わかる、わかる」なのではないでしょうか
仕事は、きっちりと自分が納得するまで、やってきた〜自分を信じて
自分のスキルを活かして、ある程度のことは、やり遂げた〜自分の野生の勘を信じて
大抵のトラブルには、これまでの人生の経験則から、対処法が分かる〜経験の皺(しわ)を刻んできたから
などの自信があるわけですが
気がついたら、新しい価値観を持つ
見知らぬ世界に1人、取り残されていた
ということでしょうね。
この「恋愛ドラマをもう一度」のストーリーは、敢えて、お話をしませんが
トレンドを作ってきた脚本家が、いつしか、時代に取り残され、孤独を感じるという、ストーリーは、私からすると
「ありがち」なことかも・・と思います。
あるBarも舞台なのですが、なかなか、こだわりの演出もされていまして
カウンターの後ろのウイスキーの瓶の並べ方
椅子の間隔
ひと組の男女の止まり木(カウンター)の座り方
バーテンダーが、お客さまと言葉を交わし、どのタイミングで、奥のスペースに引っ込むか
など、かなり、細かいところに、こだわりを感じましたね。
例えば、椅子の間隔は、寄り添ったときに頭が 隣の人の肩にもたれかかれる程度
とか
カウンターに向かって、右が男、左が女性の方が、2人が打ち解けやすい
とか
バーテンダーは、男女のプライベートな話になれば、奥に引っ込む、判断に迷う時には、グラスを磨きながら、視線を落とす
などと細かい描写が、本当にリアルなのですね。
多分、若い方には、どうでもいいことでしょうけど
こんなBarが近所にあったら、夜更けにふらりと行ってしまいそうでな雰囲気です。
このドラマの脚本を書いたのは、バブル期を過ごした、私ぐらいの世代の男性なのでは
と思ったりもしますね
なぜか、昔(バブル期の頃)は、Barにも作法なるものがあり、私ぐらいの世代は、そんなハウツー本を読みまくっていましたから
で、何の話でしたっけ
そうそう、
「恋愛ドラマをもう一度」
オススメです。50歳の男の心理を見事に描いています。しかしながら、
「なかなか、良いドラマだったね〜」
という私の感想に対して
一緒にコーヒーを飲みながら、観ていた妻の反応が
「???。ちょっとね。あんなに単純に描かれちゃうとね〜」
という意外な言葉でして
女性の心理が全くと言っていいほど、KYな自分を再認識したのも、また、事実です。
なかなか、人生は難しいものですね
それでは、また
小笠原 均 JTKクリニック院長
(千代田区麹町)
H4年 新潟大学医学部卒
日本リウマチ学会 評議員、リウマチ専門医
日本内科学会認定医
医学博士:専門 分子生物学(遺伝子発現について)
緩和ケア医療認定医
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