いろいろと異論は、あるのを承知で、書かせて頂きます。
ある2つの映画に対照的な男性の恋愛流儀をみることができます。ひとりは、前にも書いた 大停電の夜に登場するFoolish HeartというJazz Barのマスター、
もう、ひとりは、卒業 という映画に出てくる
ベンジャミンというダスティン ホフマンの演じる男です。
豊川悦司の演じるJazz Barのマスターは、元ベイシストですが、彼女が去り、失意の日々を送っています。
卒業のベンジャミンは、ある過ちから、彼女を失い、失望の日々を送っています。
詳細は、映画を観て頂きたいのですが、
Jazz Barのマスターは、自分と生きようと
店に現れた女性の手を握ることもなく、
その女性を見送り、平凡だけれど、幸せと
思える生活に戻ることを促します。
それに対し、卒業のベンジャミンは、元恋人の教会の式場に乱入し、ガラスの壁を叩き、
何度もエレーンと彼女の名前を叫び、しまいには白い十字架を振り回し、彼女を奪う。
卒業の映画の名シーンです。

以前は、こちらの方が、理想的なシーンだと
私は、思っていました。でも、ある時、
映画好きの友人から、あの最後のバスで、
2人で去るシーン、女性の方は、ちっとも
幸せそうじゃないよね。ベンジャミンは、
自己満足そうな顔をしてるけどね。 という
言葉を聞いて、そのシーンを見返してみると
確かに2人は、言葉を一言も交わさないし、
2人とも宙空を見つめていました。
Jazz Barのマスターの方は、言葉は交わさないのですが、2人とも見つめあい、納得したように微笑みの中で、うなづきあいます。
どちらが、本当に愛情が深いのか?
未熟な男の私には、よく分からなくなりました。
あっ!この話、男性からの愛する女性に
対する愛情表現の話ですから、レディーには、全く参考になりませんので。あしからず。