本日4月19日は僕が高卒してすぐ入門したレッスル夢ファクトリーの先輩・福田雅一さんのご命日なので、福田さんとの思い出を少し書き綴りたいと思います
ちょうどもう20年前になりますね
僕は高校卒業して間もなく、当時インディーマット界では大所帯で勢いもあったレッスル夢ファクトリーに入門しました
田舎からでてきて全く世間知らずの右も左もわからない僕の指導係をしてくれたのが、そのころ若手有望株として注目されていた福田雅一さんでした
当時の夢ファクで僕のすぐ上の先輩は現在ドラゴンゲートのクネスさんだったのですが、クネスさんは東北ツアー前の営業が忙しく道場にいないことも多かったので、練習から身の回りのこと・礼儀作法・ちゃんこ作りまで主にいろいろ教わったのは福田さんでした
僕は高校の時は柔道部だったのですが、入った時点で廃部寸前で先輩がおらず一年生から主将になり体育会系の礼儀などあまり知らなかったので、いま思うと生意気なやつだったと思います
試合会場への移動の際、車の運転は本来練習生の僕がやるべき仕事なのですが、免許とりたてであまりにも運転が下手くそで危ないからと、いつも福田さんが運転してくれてました
なのに僕はよく居眠りをしてしまい『そんな眠いんだったら気のすむまで寝てろ
』と怒られたのに、本当にシートを倒してガッチリ寝てしまったこともありました
考えられないことですね
当時は日常の細かいことをいろいろ怒られてばっかりで厳しい先輩だなぁと思ってたのですが、いま思うと至極当然のことを言われているだけでした
福田さんはとにかく真面目で人には優しく自分には厳しい方でしたね
よく福田さんに『学生の時のオレだったらおまえみたいな後輩は間違いなくブン殴ってたぞ
』といわれてました
たしかに、こんな舐めた練習生が今のチームでらに入ってきたら僕は間違いなく喰らわしてやりますね(^_^;)ほどなくして僕は、練習と雑用に耐えきれずに夢ファクを夜逃げするという、不義理なことをしてしまいました
その後、僕は紆余曲折ありDDTでプロレスラーとしてデビューしたもののプロレスだけでは生計をたてられず、夢ファクの先輩の死神さんの洗車屋で働いていたときです
死神さんが『おいっ、マツキチ(福田さんのあだ名)だぞ』と僕に電話をかわってくれました
福田さんは夢ファクからステップアップして新日本プロレス所属になり大活躍していたときです
喋るのはひさしぶりでした
『頭うって欠場してたけどさ、検査の結果…問題なかったから次のシリーズから復帰してまた頑張るよ
』と力強く語ってくれたので僕も頑張ってください…と伝えました
結局、それが最後の会話でしたね
もう20年前になりますが、僕が練習生としてお世話になっていた当時に教えてもらったことは今でも覚えていて役にたっています
あの頃の僕よりは成長してると思うのですが、まだまだこれからもプロレスラーとして人として精進していきます
福田さん、ありがとうございました
ホフ
