今日で大学の講義科目の一つであるM&A法の講義が終わりまして。


 これから徐々に三学期が終わっていく訳でして、完全に終わると一年次修了ということで半分が過ぎたことに。


 早いというべきなんか、半分までやっと来たかというべきなんか…


 まぁ、法に対するアプローチの仕方や学生時代には知らんかった文献の探索方法、幅広い法律の枠組みを纏めて一つの方向性を出そうとするといったスキルは身に着いた訳でして、奥行きは広がりつつあるんかなぁと。



 講義の話に戻ると、今日の担当者の発表で凄く興味深い話が。


 会社は誰のもんかという議論がおまして、伝統的な会社法の立場からすると株主のもんやとする考え方、そんでもって労働法の解釈からすると、ミッション達成のための組織体として構成員のものとする考え方が示されましてな。


 加えて先生が示さはったのが、契約の集合体やとする考え方ですわ。


 会社法は苦手やとはしながら、確かにこの方法で考えることはできそうやなということはワテでも分かる訳でして、そうすると敵対的買収やとか、公開買付も契約法的な視野から論じられるんかなぁと思うた次第ですわ。


 それにしても最後でこんなトピックに出くわすとは、勉強とはしてみな分からんもんですな…



 講義に出る以前に、実は役員と社内で議論になりまして。


 別にどちらが悪いという訳ではなく、成果を早く産む方法を可及的速やかに実践せよという問いかけに対して、なら障害を早く除去して下さいなという話題でして、鶏が先か卵が先かという類の話。


 ワテの持論は、物事には道具立てと書き割が必要やと思ってまして、掃除と同じで領域設定をして徹底的にするのが好きなタイプやし、それが終わると周辺に取り掛かるという感じ。


 役員はまずはやってみろというもんでして、領域を決めずに何でも手をつけてみろというもの。


 気持ちは分かるんやけどね。


 そやけど、ハシゴを外されるかもしれんというリスクを考えたら、用心するに越したことはないしなぁ…


 そんな事を思いながら講義を聞いとったんで、契約の集合体という言葉が妙に得信性があったというものでしてな。


 ただ、簡単に行くことではないんやろうけどね。


 本来はワテやなくて、もっと上席者が言われるべきなんやけどなぁ……