今日は西宮にある門戸厄神の厄除大祭の日(ちなみに明日も)。元々半身神職なので近場のお祀り事には関心があるのだけど、つれ参りチックなのは好きではないので行くことは無いですね。


 ここ門戸厄神は嵯峨天皇が厄年だった時に、二つの明王が一体となって厄を打ち払ったという夢を見たことにより勅願で建てられたというもの。だから神社ではなくてお寺なんですね!

 因みに厄年って縁起の悪い年のように言われますけど、我等神職や仏門の世界では少し捕らえ方が違います。厄とは役にも繋がっており、本来は節目という意味。その節目からは世の中からも家からも求められることが変わってくるもの。だから新たなスタートを切れるように、自分を戒めつつ祈りを新たにしなさいというものなんです。だから大厄の41歳(男の場合)ばかりがクローズアップされるけど、他にも厄年というのはあるんですよね!


 小さい時は初詣にここへ行っていたんだけど、神職として伊勢や守護する地域の事に慣れて来ると行かなくなるもので…お寺にはあまり行かなくなりましたなぁ!(そう行く人も珍しいとは思いますが)

 でも私の妹が兄とは反対で神社には行かず、お寺ばかりなんですよ。特に門戸厄神は彼女の大学の近所にあることもあってか、卒業して久しい今でも節目には足繁く通っているようです。(しかし大学はバリバリのキリスト教系の女子大!?)


 そんな神仏習合ならぬキリ仏併祀の妹より土産を貰いました。門戸厄神が厄除けにお下げ渡ししているクッキーです。『ハイこれ!』と渡されて、目がテンに…やはりこういうのって、饅頭か煎餅が標準だろうと思っていたところへクッキーだもんね!!

 さっすがお洒落な地域を自他共に誇っている西宮!こう来ますか!!そんな印象。中身はぜんざいを練りこんで作ったもので、縁起物といえば食べられるけど、味はイマイチ…でも、そのうち旨くなって来るんだろうなぁ!初戎で買う千歳飴も年々味が良くなっているからねぇ。


門戸厄神 門戸厄神2


 変わることも必要だけど、日常と異なる空間や自由主義に慣れているからこそ『しきたり』という名の規則やルールーを心地よく思うはずなんだけどなぁと思ってしまう。

 古いんやろか?