明日の出張に備えて早く帰りたかったので、今日は車で行くことにした。車で帰ると時間によっては1時間もかからないので、電車通勤の苦労から考えるとホント楽なのだ。


 でも慣れないことは、したらアカンものやねぇ!事故に遭遇してしまうなんて…


 遭遇ポイントは近畿道の下りで、右手に佐川のトラックヤードが見えるあたり。ちょうど門真あたりかな?だんだん減速していって、ついには止まってしまった。前のほうはハザードを着けている。『こんなところで渋滞かいな!まぁ、早めに出たししゃーないねぇ!?』。

 でも、前の方の車から人が出てきてるし様子がなんだか変。つられて車から降りてみた。


事故2

事故1


 追越と走行の両車線の間から前方を見ると、渋滞の先頭がすぐに分かった。つまり事故は至近で起きていたという訳で、車を止めてすぐに通れるものかどうか先頭まで見に行った。

 すると追越を塞ぐ様に乗用車が前方大破の状態で一台止まっていて、その先の路肩にバイクが一台横転していた。ちょい手前にスーツ姿でフルフェイスのヘルメットを被った人が寝ている…これだけで何があったかは明白。『うわぁ、人身やんかいさ~!』


 車から降りている人たちが群れてコミュニティーをいくつか形成してる、井戸端会議チックな感じで。一つの集団はトラックのオジちゃんと主婦と弁護士と大学生らしい人が集まっていた。

 会社に連絡を入れて腹を据える事にしたら妙に余裕が出てきて、事故の現場を見て正確な情報が知りたくなった。ということで一番先頭のコミュニティーへ合流。


 その集団は僧侶(衣を着ていた)と医者と観光バスの運転手で、医者がバイク乗りを一応調べて救急に手配したのだとか。でも首が折れているかもしれないので、設備のないここではフルフェイスは取れないのだという。そして僧侶が警察に連絡を入れたとかで、その対比が何となく不思議な感じに思えた。

 

 でも、事故発生から30分が発生してもサイレンの音が聞こえない。再度警察に連絡を入れると、吹田の入り口まで渋滞していて行く手を阻まれているのだとか。このままでは埒があかないと思ったので、この集団で作戦を立ててみようという事に。

 といっても簡単なことで、コミニユニティー毎に伝令を飛ばして、路肩を広く開けようというもの。医者がライダーに声をかけ続け、バスの運転手がコミュニティーを回って警察を呼んでいる事と路肩を空けたいとの声がけを。そして先頭集団が事故現場を壊さないように、車両を移動してみせた。


 効果は覿面で道が一本側道にできた。程なくサイレン。やっと終わった…


 医者によるとバイクが追い越しをしようとして接触・横転、慌てた乗用車が急ハンドルを切ってガードレールに当たったのが顛末らしい。

 そこから事故調べをして通れるまで随分時間がかかったみたいに思ったけど、遅刻は15分で済んだ。それにしても警察と救急って、いざとなると役に立たないものやなぁ!遅すぎるでしかし…


 だけど基本は、スピードは控えめに、そして安全運転で!無理な車線変更はしちゃいけませんな!