上期にささやかながらもグループに貢献したことが賞されて、近畿の部門長から表彰を受けることになった。頑張ったというより行き当たりばったりのその場対処で、慌てふためいているうちに終わってしまったという感じ。だから計画的に何かをやり遂げたという実感はない。

 でも、くれるというものは悪びれずに貰っておこう!ということで会場の帝国ホテルへ。


 桜ノ宮から歩いて数分で帝国ホテルは姿を現した。威圧感のあるエンブレムが最上階付近についている。大阪人が大阪のホテルに泊まるということは滅多にないだろうけど、東京へ行ってもここのホテルにご厄介になることはないと思っていた。

 この表彰式も初めてではないけど、いつもは新大阪のワシントンホテルやし何故?と常連受賞者と話しながら会場へ。


 入り口はシックだけどゴージャスで嫌味のない作り。それでいて間接照明で大人の雰囲気を醸し出している。全てがいつもの表彰式と違っている!

 エスカレーターにしてもベニヤの壁ではなく樹脂と木材粉末の新建材と思われる素材で覆われているし、その間にはプラスチックと光を通す石の照明が交互につけられていた(いつもの癖で材料を確認してしまうんです…)。

 そして3階の「エンパイアルーム」に。


 このヨーロッパ調の部屋で、表彰式に先立ちサッカー評論家の松木安太郎氏の講演会。前半はホント分からない話で抑揚がなく分かりづかったものの、後半は印象に残る話を聞いてね。でも、頭の中は帝国ホテルの食事って??といった感じ。それから休憩を挟んで表彰式だったんだけど、驚きはこの部屋の作り。

 普通のホテルだとバンケットルームは廊下から入ってすぐになっているけど、ここは控えの間があってからバンケットルームになっていて休憩時にはここにコーヒーやジュースのコーナーが設けられていた!!

 さっすが帝国ホテル、機能的な部屋に洗練されたサービスだなぁと感心!


 宴会場


 表彰式が終わってお食事タイム。時計は既に7時を回ろうとしていた。この部屋から人を追い出して、セッティングしてから入れるのかと思いきや、隣の部屋に食事の用意ができているという。皆でぞろぞろと『孔雀の間』に移動してみてビックリ!

 どこかで見たような部屋の印象!?ウエイターに確認して納得!

 「これは昔の帝国ホテルのイメージに似てるんですけど…」、「さようでございます。ライトの様式でございます」

 やっぱり!


 ホテルホームページによると、『20世紀の建築界の巨匠フランク・ロイド・ライトによる帝国ホテル ライト館のイメージを壁面のタイル、間接照明などライトのモチーフを使用したインテリアコーディネイトで表現いたしました。』とあった。

 モチーフは明治時代のものだけど、まだまだ古ぼけていないし返って力強くて斬新なイメージがする。これを見られただけでも価値アリかな…

 建築素材のオタクというか、フェチとしては特にね!


食堂Ⅰ 食堂Ⅱ


 食事は丸テーブルにつきものの中華。でも薄味で上品な感じな料理に、テーブルのメンバーから『さすが』の連発。舌の肥えている連中ばかりが集まっているテーブルで、静かに食事がすすむのも異様な雰囲気だった。


 食事を終えて散会。その後はウチの社長のお供で数人と多国籍なお姉さまがいる店へ。かなり飲まされて、目をこすりながら書いているのでした。