北海道から友人が帰ってきた。遅めの夏休みをとるために。友人とは高校時代の同窓なのだが同じクラスになったのは一年生の時だけでそこからは違うクラスになっていたし、大学も向こうは西宮でこちらは京都とこれまた違う。

 しかしこれがホント奇縁の類で定期的にと言えるほど会っているし、いつの間にか互いの事情も深いところまで知っている間柄になっている。悪い言い方をすれば、互いが互いに保護者のような感覚なのだろうか?相談をし、知恵を貰うといった感じになっている。


 向こうも日々の疲れを取るため、こちらも日々のストレス発散をと考えいたのでオヤジ二人で温泉旅に出ようということになった。目指すは山陰湯村で他の見当は全くつけていない『あてのない旅』だ。

 大阪を11時半に出立。親しい仲でもスタートは時節の話から!彼の地(札幌)ではかなり冷え込みが厳しくて、こっちは凌ぎ易いとか…(寒暖の差が激しくて寝冷えや風邪を引くものが多いのに)。


 高速道も順調で徐々に話が弾んでいる時、アクシデント発生!黒のボロクラウンに捕まってしまった…普段なら起こし得ない失態だけど、話が弾みすぎて覆面に対する警戒がゼロ!!指定速度80に対して104で2点減点の上、青切符を頂いてしまった…

 でも気分が少し高揚していることもあって、さほどイラつかず淡々として手続きは終了。でも、拇印を押させるのって如何かと思うなぁ!直筆の署名があるのに…

 そこからは大人しく、後ろが閊えていようがお構いになしに制限速度で巡航。2度も切符を頂くわけには参りませんので!


 そうこうしているうちに到着。まずは荷物を置こうとホテルへ直行、ホテルには大看板に名前が…ホテルを押さえるのにカード会社のゴールドデスクを通したのがマズかったかなぁ、恥ずかしいやないの!

 でも部屋は景色の見える部屋にして貰ったり2人にも拘らず10畳間を用意して貰ったりで、一元さんにしては頑張って貰っているのが分かる。


 荷物を置いて一服した後に源泉である『荒湯』へ。ここは温度が非常に高いらしく温泉卵が半熟ではなくてゆで卵状態になるという。

 ならば!ということで店で卵を買って沈めてみた。「12分ねっ!」と店のオバちゃんから言われたのでそのとおりに。その間を利用して足湯に浸かったり、手形のモニュメントを見たり(今ではどうしているのか宮尾すすむというのもあった!)して時間を潰す。お味は…

 殻は剥き難いものの、結構いい感じ!


 ホテルへ再び戻ってのんびり、仲居の『ことこ』サンにも到着したときに「ボサッとしに来ました」と言っておいただけに、協力してくれて全てがスローモーな感じ。風呂へ行ってのんびりしてきたら食事がセッティングされているように配慮してくれていた。

 風呂は室内大浴場と、最上階から渡り廊下を伝って山の中腹にある露天風呂。露天風呂はタイミングが良かったのか貸切状態!


 季節の料理を楽しみながら色々な話をしつつ、あっという間に夜が更けて就寝。でも、友人のイビキが凄くて何度か目が覚める…。鼻をふさいでやろか!?と思いつつ、彼の地でこいつも疲れているんやなぁと。

 まぁイビキをかくということは緊張していないということやし、ずっと昔に1年だけのクラスメイトやったけど不思議なもんやなぁ!と改めて思いつつ、『寝るぞっ』と気合を入れて音に負けずに就寝。


風呂場