今日は自分の担当エリアの今期収支計画を上司に検討して貰う日。といっても半ば形骸化していて儀式だけが残っているといった感じで、グループ会社を含めてこの儀式を『ヒアリング』なんて呼んでる。


 入社した頃、このヒアリングという儀式は凄く大切な儀式で、そこで使う書類は準備に2日を要し記入に1日をかけるものだった。文書は一字一句辞書を引いて、誤字脱字も許されない。

 そしてホテルや貸会議室を半日借り切って、1人が15分で上意を元にその期の方針展開をストーリー立てて発表する。そして質疑応答の末、了承されるというものだった。


 しかし時と共に計画数字だけを話し合うものになって、社長も出席してはいるけどざっくばらんな漫談会議みたいな感じになっているのが実情…

 でも不思議なのが重点実施項目には必ず『健康管理』と『交通安全』と『法令順守』を書かなければならない。どこかの学校の標語みたいで古拙的なんだけどね。


 今日の打ち合わせでは『社会人として、当然のこととして…』と口頭では話したけど、それを敢えて書面には盛り込まなかったんです。そしたら中身は良いが様式が整っていないと言われて…

 そりゃ健康診断では悪玉コレステロール値が高いとか、再診の紙が回ってくるときもあるけど中年へのパスポートだし仕方のないこと。ストイックに生きるより、やりたいことやって早死にするほうが人間らしいからねぇ!


 やっぱり年寄りにはああいうコメントって重要なのかなぁ?