6/18、道徳参観がありました。
題材は「手品師」。
腕は良いけど、売れていない手品師が
街角で一人ぼっちの少年に会い、手品を見せてあげました。
少年は、とても喜んでくれました。
「明日もここで手品を見せてくれる?」と少年に聞かれ
「(どうせヒマだから)いいよ」と答えたものの
その夜、友人から電話があり
「別の手品師が急病で、明日のステージに立てなくなり
代わりをさがしている。
君に、代わりにステージに立ってほしい。
これは大きなチャンスだよ」と言われた。
もちろん、手品師は、少年の連絡先は知らない。
少年との約束を取るか、自分の夢を取るか、
迷いに迷って、さぁ、どうする?という話。
子どもたちの意見は
「長い間の夢だったんだから仕方ない。
自分の夢を叶えるためにステージに立つ」
「少年との約束を守って、断る。
ステージに立つチャンスは、また来るかも知れない」
・・・と、人それぞれ。
私は心の汚れてしまった大人なので
「道徳の学習なんだから、少年との約束をとるんだろうなぁ。
そうでないと、道徳の授業にならないよね」
などと考えていましたが
さっと手を挙げたKくんが
「少年を連れて行って、ステージでの手品を見せてあげる」
という意見を言い、「その手があったか~!!」と目から鱗!
結局、少年に会ってからでは、ステージに間に合わない、
という設定だったようで、物語の続きは
「少年との約束を守って、ステージは断り、
翌日も街角で少年に手品を見せてあげた。
貧乏生活は続くけど、手品師は満足だった」
というものでしたが、
Kくんの頭の柔らかさがうらやましい・・・と思ったことでした。