今時分の山の庭は色鮮やかなだけではなく、聞こえてくる音もにぎやかです。

歌声に磨きがかかったウグイス、朝夕にはなわばりを主張している(?)キジ、気温が高くなるとハルゼミが鳴き出し、たまにトトトトト…と木をつつく音。

そしてそれらを伴奏に「ピ~ルル、ピ~ルルル…」とか「ピピルピッ、ピピルピッ…」なんて、色んなヴァリエーションで美しいさえずりが聞こえてきます。

誰の声なんでしょう。

ルリビタキ?キビタキ?少し調べたのですがわかりませんでした。

 

 

 

さて5月の中旬、クリーピングタイムが満開です。

 

 

 

去年あちこちに移植したものが花をつけ、今年は数段華やかな5月となりました。

 

 

中でもいちばん美しいのは何といっても果樹コーナー!

 

 

 

このコーナーを初めて整備したのは2013年の夏。(土木の担当は父。)

整備したてで茶色い地面がむき出しです。

 

端のほうにグラウンドカバーとなるタイムなどを植えて、次の年にはこうなりました。

 

2014年5月。

写真の中ほど左側から飛び石のほうへ広がる薄ピンク色がクリーピングタイムです。

あまり写っていませんが、右側にもタイムが植わっています。

 

ちなみに手前の黄緑色はリシマキア・ヌンムラリア

奥の飛び石の左側にはムラサキサギゴケを植えてあります。

丸太ベンチの周辺にある濃いピンクは植えたばかりのシバザクラです。

 

上の写真と同じ頃の写真です。

丸太ベンチの斜め後ろにある切り株は、タイムに覆われ、すでにほとんど見えません。

 

成長がいかに速いかがよくわかります。

(リシマキアも速いです。)

 

こうしてタイムは年々勢力を拡大して、今ではこんな夢のような光景に♡

 

 

そしてお待ちかねのこの場所も♡

 

先に植えていた手前の階段から咲き始め、奥の新しいところもほとんどが花を付けました。

(六角ベンチコーナーができたときの記事)

 

(左)植えたばかり(2015年8月14日)、(右)今年4月14日。

  

↓5月2日。

 

そして…

 

↓5月14日 だいぶモリッとしてきているんですがわかるでしょうか。

 

上から見るとまだスカスカ感は否めないのですが(笑)。

 

それでもこのベンチからのタイムの眺めは十分素敵でした。

今週は連日お天気に恵まれたので、お昼はランチボックスにしてここで食べていました。

木の葉が茂ってちょうどよい木陰ができ、優しい風が時折吹き抜けます。

 

タイムは歩いた時に足に当たってふわっと香るのがまたいいんです。

花の時期は優しい甘さ、葉だけの時も爽やかな香りがします。

ハーブとして料理に使うタイムの親戚ですもんね。

 

 

1年のうちに1週間あろうかという、この絶好のタイミングに来ることができて幸せでした。

そしてこの景色は毎日こつこつと背中を丸めて作業にいそしむ母あってこそのものなのだと、あらためて思ったのでした。