禅タロット小アルカナ考察:虹の2・MOMENT TO MOMENT | 穂積の覚書

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今何してる?

 

虹の2です。

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虹色の波の上、飛び石を軽やかに渡る人。
カード名は「MOMENT TO MOMENT(瞬間から瞬間へ)」

この人の顔はとても楽しそうです。纏っているのは白と黒の服。靴は履いておらず、裸足です。
ほぼ暗さがないカードなので、出ると大体ほっとした顔をされますね。
私は飛び石苦手なので「こっわ」と慄きましたが(私情)。



ランダムな飛び石を使って川を渡る時、大体の人はどの石を使って飛ぶか、計画を立てるでしょう。

計画を立てるというと大仰ですが、大体この石の後この石に飛んで……という目途は立てるはずです。

ボルダリングなどを思い浮かべてもいいかもしれません。

ここを掴んで、次はあそこに足をかけて……と大まかに決めてから登り始めます。


その時、石や持ち手を眺めているあなたと、石や持ち手を使っているあなたが存在します。

計画を立てているとき、

例えば旅行で何時に列車を乗り換えて、何時にあの店に行って……と考えている時、

明日はお休みだから美容院行って……趣味の時間とって……と考えている時、

あなたの手元はおろそかになっています。

身体は確かにここにあるのに、心がその中に入っていません。


心がしばらく身体の中に不在になり、

楽しい計画にしばらく遊んだ後、「よしがんばろ」と戻ってきます。

では、このカードはその瞬間を描いたものかというと、
そうではありません。


このカードの人は、身体の中に入ったまま楽しんでいます。

飛び石など見ることもなく、微笑んで、全身でバランスを取って、

飛び石を裸足の裏で感じながら、楽し気に渡っています。


計画を何故立てるかというと、行き当たりばったりで失敗したくないからで、

計画を立てている時間は、失敗したくないという時間の塊でもあります。



お休みの計画を立ててみたけど、疲れて大半を寝て過ごしてしまった……

それを失敗とカウントして、次の日曜こそ、と再び計画を立て、三度計画を立て……


そもそも計画を立てなければ、それは失敗ではなく、

身体の為にしっかり休むことが出来た

という時間であったのではないですか?


計画にない小道を通ってみたら、とても感じのいい喫茶店を見つけた

相手の反応を予測するのをやめてしっかり話を聞いたら、違った面が見えた


もしもあなたが、自分の効率や成功を気にしすぎて、相手の反応や都合を気にしすぎて、

今、あなたの身体の中にいないのなら、

少しずつ身体と一緒にいる時間を増やすのもいいのではないですかね。


予想通りでない時間も、あなたの人生の一部なので。

 

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2011年に書いていた禅タロット考察の記事を、完全リライトして再開します。

諸々はのちほど整えますので、ぼちぼちご覧いただきたく。

更新は火・金。最近寝るまで曜日が変わらないと思い気味です。

 

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