禅タロット大アルカナ考察:Ⅳ THE REBEL | 穂積の覚書

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さて。この調子でいったら終わるのいつだって話だが、やらないと終わらないのでやるか。いつやるの? 今でしょ! って奴だ。


大アルカナⅣ、THE REBEL(反逆者)です。



穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-5

やだ男前(私見)。

なかなかに威厳のある男の人が、片手に松明を持ち、ワシを従えて鎖のくびきを踏み破ろうとしています。衣装はスクエア。背後には小さいですが羽が見えます。肩のエンブレムは太陽。

松明は彼自身の真理の光、ワシはインスピレーションや権威、長い髪はエネルギーや生命力、鎖は条件や限界の象徴。スクエアは安定。がっしりとした揺るがない物。

占星術的には十二宮のうち白羊宮(牡羊座)。対応惑星は火星。

ヘブライ文字はヘー。窓を意味する文字から派生して、光が差し込む、光線、天啓など。(ゴールデン・ドーンによる)

セフィロトの対応はコクマー(知恵)-ティファレト(美)。

四大としては火。


ウェイト版ではTHE EMPEROR。皇帝。

厳しい顔をして一人椅子に座ってる人。孤独な人。皇帝のはずなのに、臣下がたくさんいるはずなのに、一人でカードの中にいる人。それでもこの人は皇帝。顔を上げて、毅然と辺りを睥睨して、飽くなき行動を続ける覇者。

一説では暁の明星ルシファーであるとも。



大アルカナⅣのキーワードは、「勝利者」。

勝利、ではない感じ。勝利者。禅タロットでの名前は反逆者だし、ウェイト版では皇帝なんだけど。


勝利をし続ける人。

勝利を約束された人、なわけではなく、自分の力で勝利し続ける人。ほっといても勝てる人じゃないんですよ。死に物狂いで、何も惜しまないで、すべてを費やして勝利を掴む人。勝利を掴み続ける人。

(あんまり勝利勝利書いてるとゲシュタルト崩壊起こしたり「かつとし」に見えてきたりするので注意)(どうでもいい)

……個人的には、正直言えば、「めんどくさっ」って思う。負けてもいいじゃん、って。頑張り続けるよりたまには楽して生きたいよ、って。まあそれが人間というもので。

大アルカナⅣが切り取るのは、「楽して生きたい」ではなく「どうしても勝利を掴む!」という闘争心っぽい。しかもチャレンジャーでもない。チャレンジャーって一種気が楽な部分ありますよね。負けても良い要素あるんだもの。

あのー、あれだ。VS嵐とかでさ、ローリングコインタワーとかアレ系のゲーム。ジェンガとか。黒ヒゲ危機一髪とか。あれ、続けて行くにつれて緊張感ハンパないじゃない。もういっそ崩したい! 終わらせたい! 逃げたい! とか思うじゃない。あれで逃げずに戦い続けて、しかも絶対負けられない感じ。というか、負けることを考えることすら許さない感じ、かな。勝って当然。連勝記録を作り続けてる人のプレッシャーってすごいよね。次も絶対面白いことやって(言って)くれるみたいな空気とか。


と、大人視点から見るとそんな感じ。

でも大アルカナⅤってまだまだ人間的に未成熟なわけですよ。愚者から冒険が始まったばかりなのでね。

コレが子どもになるとどうなるのか。


「ボクできる! これできる! ボクがやる! ボクひとりでやれる!」


……いや君それは無理だろ、ってことでも子どもってそう言い張りますよね(遠い目)。手ぇ出すと怒るし、でもほっとくと結構危ねぇし。ハラハラしながら見守るのが大人の役目なんですねそうですよね。

あれは「勝利者」なんだなーと思う。出来ることを信じて疑わない。なんかよくわからないけど出来ることは疑わない。

でもそれがないと物事始まらないわけですよ。「ぜってー出来ない無理無理無理」とか思ってることって大概の人はやらないでしょ。よっぽど「失敗するのチョー楽しいゾクゾクするぅぅ」なんてマゾな人じゃないと。なんか出来そうだからやるんだよね。「あ、これ簡単そう♪」と思ってやってみるんだよね。まあどんな道でも奥深くに分け入っていけば簡単なことなんてなくて、やってみたら「意外と難しい……」なんてザラなんだけども。まあそれはその先の話でね。


まあ私の話だけども、タロットも「こんな量のカード覚えられるか無理無理無理リーディングとか考えられねぇ」って思ってた時はやってませんよ。でも「あ、分かる」って思った今はやってる。そんでまだ続けるつもり。鑑定もぶっちゃけ人の悩みに口出しすんのすげぇ怖ぇけど、そこに届けられるものがあるなって思うからやる。って言うとなんか悲愴な自己犠牲みたいに聞こえるかも知れないけど、別に犠牲は払ってない。いやちょっとずれた。



禅タロット大アルカナⅣ「反逆者」は、「無理無理」を踏み破っていく。

出来ると信じているだけでやる。この人、手段とか方法とか何も持ってないんですよ。武器なし。道具なし。自分の真理の光だけを掲げて、自分のエネルギーだけを使って踏みこんでいく。

なんとなく火のキングを思い出すね。



対応十二宮の白羊宮(牡羊座)のキーワードは「I am」。我在り。主張。「私が一番」とも。

「ここにいる」とまず声を上げる。自分の感性を大事にする。動く。火の一宮としてのバイタリティ。



逆位置や出方が悪いと「傲慢・ワンマン・横暴」など。

美点と欠点は表裏一体。良い子、いい人と思われてるだけじゃ得られない何かが欲しいなら。




いつやるの? 今でしょ!(笑)