禅タロット小アルカナ考察:水の10・HARMONY | 穂積の覚書

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水の10・HARMONY(ハーモニー)です。



穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-58

穏やかに目を閉じた人の胸からイルカが2匹飛び出し、アーチを描いて額に触れています。

ハート形の半分みたいなアーチ。

閉ざされた目は内側を見ることの象徴。

イルカは遊び心、知性などの象徴です。


外界からもたらされるものではなく自分の中にあるものに穏やかさ、満足を感じているようです。

それがイルカの形になって、遊び心たっぷりに喜びの覚醒を促している。

「精神的満足」「幸福」「満たされる喜び」って感じ。

イルカは二匹いるので、一時的な、単純な喜びではなさそうな。

水のラストはそういう「幸福」で締めくくられます。

火のラストの苦しさからは想像もつかない。でも、火の苦しみがあったから水の穏やかさが際だつのかも。


四大の中で、火と水は相克関係です。

水が多ければ火は消えるし、火が多ければ水は蒸発する。

でも火は水を温かいお湯に出来るし、水は火の持つ破壊的側面を抑えることが出来る。

タロットに四大が配されているのは、世界がそれぞれ干渉して絡み合って成り立っているから。

そう思えば、火から続いてきた旅がちょっと一息着く感じです。


ちなみに占星術では火、風、地、水の順ですので、私の持ってるタロットの解説本ではそっちで載ってたりする。なんでこれ順番違うんだと思ったら、最近やっと謎が解けたよ。

でも禅タロットは火、水、雲(風)、虹(地)の順なので、それに沿います。


番号が10番で、「これ以上の喜びがない」ことから、出方が悪いと「喜びが終わる」ことにもなる。

後は、他者の存在がないことから、「自己満足」、「独りよがりな幸福」もあるかな。

他に良いカードが出て来ない時は特にそうかも。火の10番みたいなカードと並んだりすると、「苦しむのが自分の幸福なんだよ!」って感じするし。ちょっと待て、ちょっと落ち着こうかって感じだし。


ま、そういう……何が幸福かは完全に自分が決められる、という感じのカード。

端から見てそれはどうよって思っても、本人が幸福だと思ってるならそれでいい。アドバイス要らない。だって幸せなんだもの!


別に満足とか幸福に恨みはないんだけど、出方が悪いとそういう風に聞こえてしまうのですよ……。

普通に出てくれば嬉しいですよねー。



さて、水の旅もこれにて終了。

次は雲の中に飛び込みます。