禅タロット小アルカナ考察:水の7・PROJECTIONS | 穂積の覚書

穂積の覚書

ブログの説明を入力します。

水の7・PROJECTIONS(投影)です。



穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-55

男性と女性が顔を向き合わせています。

二人は穏やかな顔ですが、幻のようにそれぞれの険しい顔が被さっています。


強い感情は人の目を塞ぎます。簡単に。

喧嘩をしているときは大概相手が極悪人に見えてるし、喜びに浮かれている時は悩みや悲しみに沈んでいる人は見えにくい。

目の前の人を見ているつもりで、実は自分の感情を投影して判断していませんか、というカードです。


うーん、なんだろう。水は大体言葉にしにくいんだけど、今回本当に言葉が出て来ないな。



今年の夏、花火大会に行こう、という話を友人としていまして。

行けそうな日は2日ある。どっちも行くにはちょっとキツイので、タロットの練習がてら、どっちの日が良いかを引いてみよう、ということになりました。

細かいことは省略しますが、日程Aに出たのは大アルカナ19番・INNOCENCE(ウェイト版で言う「太陽」)。日程Bに出たのがこのカード、水の7番でした。

カードリーディングは色々とカードを絡めあって読むので、一枚では判断しにくいのですが、ほぼインスピレーションで日程Aに決めました。

まあ、大19が割とラッキー系のカードということもあります。

でも水の7番は、見ての通り「相手が良く見えてない」カードです。

ああ、雨が降って花火が中止になるとか、人混みばかりでよく見えない感じかなあ……とね。

結果、日程Aは快晴、打ち上げ場所の間近で人も少ない穴場から、まさに太陽のように大きく弾ける花火を見ることが出来ました。

で、日程Bは結局友人が行ってきたみたいですが……あんまり天候が良くなくて風もなかったので花火の煙が溜まって、花火自体良く見えなかったそうです。


ということがありましたのさ。


当たるとか当たらないとかはまあひとまず置いといてですよ。

煙に隠れた花火も、しっかり見えていれば美しいものだっただろうなあ、と思います。

感情に振り回されて目を塞がれている内に、その人の持つ良い部分、美しい部分を見逃してはいませんか。

好きとか嫌いとか、一目で決めてしまうこともあるでしょう。まあその判断基準は自分がこれまで積み上げてきた好きと嫌いの集大成なので、そう感じたならそれは正しい。否定する必要はない。

でも少しでも相手を理解したいと思ったなら、まず自分の目を塞いでいる煙を取り払うのが先かなあ、とね。


ま、これは自分自身にも言えることで。

「自分ってこんな人!」って思う余り、他の可能性を潰したりしていませんか。

「私って片づけ下手だから~」とか言って、出来そうなちょっとした掃除まで怠っていませんか(……なんというメガンテ。痛い)。


「現実逃避」「「幻想・妄想」「自己欺瞞」と、なかなか容赦のないカードですが、思いきって現実を見つめてみたら、なかなかいいものが見つかるかも知れません。