私がなぜ子供の頃の話をしたのかというと、長い間、いやこの62年の人生の大半を自分はなぜ生まれてきたのか?生きることの意味すらよく分からず、悩みながらもがきながら生きてきて来たんです。そしていつもいつもお金が入ってきても、使い果たしてしまっていることにやっと気が付いたんです。恥ずかしいけど・・・これもだれにもいえなかったのだけれど・・

 

これはおかしいぞ、なぜなんだ??と真剣に悩み始めたときに友人が1冊の本をみせてくれた。なんだ、スピリチュアルか・・・

私はそれこそ何年もローンを組んで成功哲学を勉強しては失望し、宗教に救いを求めても満足もできず、自己実現のための本を手あたり次第読んでみたりもしたけれど、いつも手元にはお金を残すことが出来ずに来たのです。

母の残してくれたお金などもなくなっちゃったのです。ひどい話でしょう?

 

自分でもどうにもならないものに着く動かされているように感じ始めていた時のスピリチュアルのお金に関する本でした。心の中でガッカリしていると友人は”この本を読んでいると不思議なんだけど、本に書いてあると売りになるの!”えっなんですって?と思い我に返った時、その場に居合わせた別の友人までもが、そうそう!なんてことを言いだしたのです。

 

早速その本をその日の帰り道に買おうと大きな本屋に立ち寄ってさがしたのだけれど、欠品中で仕方なく帰りの電車の中でみつけたメルカリでポチっとしてしまったのです。

 

そしてその本が届いて、むさぼり読みました。それはもうなんというか、どんな体験が待っているのか?とわくわくしながらの読書になりました。

トーシャシルバーさんという方の”それはあなたのお金ではありません”というタイトルの本で、8週間にわたるワークショップが書かれていました。なんとなくその本に書いてあることを順にこなしてみながら、これまた何となく自分の中のお金に対するものの考え方がじんわりと変化したような感覚を受けるような不思議な本だったのです。

その本の5週目のタイトルが忘れられたインナーキッドというものでした。インナーチャイルドの話だな・・・言葉だけを知っていたのにそれまでの私はインナーチャイルドに関してはあまりにも興味がなかったのだけれど、このトーシャさんの本では丁寧に癒し方が書いてあったのでちょっとやってみようかな?軽い気持ちだったんです。

そうして、一番古い記憶の2歳の私を感じてみました。それまではその昔の記憶を思い出した時の私の年齢からみた2歳の私だったのが、その日はいや違うな、今の年齢の私から見るんじゃなくて、その時の2歳の私をかんじるんだな・・と思ったのです。

そうしたら、なんとその父親が亡くなったころの私は大人や母親に見放されてしまったように思い悲しくて悲しくてみんな嫌いになってしまったんだ!と気が付いたのです。この気づきには驚いてしまいました。だって、60年もの間、母親に嫌われていると思ってたのに、私の方がもしかしたら先に嫌っていたのではないか?!

愕然としました。そうだったんだ、今は無き母にごめんねと心の奥でつぶやいたのでした。