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路傍の花
ジョージ • ギッシング の名言
(英国 19世紀の小説家 )
1 : 人々はお金では貴いものは買えないと言う。そういう決まり文句こそ、貧乏を経験したことがない何よりの証拠だ。
2 : 自分を憐れむという贅沢がなければ、人生なんていうものには堪えられない場合が、かなりあると私は思う。この自己憐愍のおかげで自殺から救われている場合が、かなりあると思う。
3 : 今日の世界に蔓延っている愚劣極まる事態を考えると、我々の心も沈滞しよう。
しかしその際、いかに多くの元気な人達が勇敢に生きているかを思い浮かべるがよい。
彼等は立ち込める暗雲にも怯まず、可能な限りあらゆる所に 善を見いだそうとしているのだ。
為すべき事を、全力を振り絞って成そうとしているのだ。
4 : 肉体の病気は悪ではない。少しばかりの決意と、病気をある自然的経過の自然の結果だと観ずる心があれば、苦痛も十分に堪えられよう。
5 : 人間とは自分の不幸不満を愚痴ってばかりいる動物である。
6 : 私にとって、自己中心的であるという事は一つの美徳である。
あらゆる点から見て、私がただ自分の満足を求めて生きている時の方が、世間の事をとやかく心配している時よりも、ずっと役に立つ事をしているのである。
7 : 人生の真理というものは、我々に発見できるようなものではない。
8 : 運命を呪ったりして愚かしく泣き叫ぶよりも、今のうちに事の事実見極め、それを甘受する方がどれだけ良いかわからないと思う。
9 : 面を隠して見せない運命の命ずるがままに、私はこの世に生まれ、小さな役割を演じ、そして再び沈黙の世界へと帰って行くだけの話じゃないのか。
10 : どうして我々はこの世に存在しているのであろうか。それは、馬やブドウの存在を成らしめたのと同じ理由、つまり
自然によって我々に割り当てられた役割を果たすためである。
11 : 人類を破滅から救い出す力の大部分は、静かにものを思う生活から生じる、という事である。
12 : 時の経つのが速いと思うのは、人生というものが分かってきたからだ。
13 : 私は大切にしていた一冊の本を、古本屋に売ったのだ。ポケットに金が入るにつけ、それだけ私は(心が) 貧しくなっていたのだった。
14 : 私が「科学」を憎み恐れるのは、永久でないにしろ、とにかく長い将来に渡って
それが、人類の残忍な敵となるという私の信念に基づくのだ。
科学が人間生活の全ての単純さと優雅さを破壊し、世界の全ての美を破壊しつつあるのを私は見ている。
科学が文明という仮面の下に、野蛮性をもたらしつつあるのを、人間の精神を暗くし、人間の感情を固くなにしつつあるのを見ている。
⚜️⚜️⚜️後記
「こと花」コーナーへようこそ。
ありがとうございます。
[14]の科学へのギッシングの見解は、一考も二考もしないといけないなと思えました。便利な科学機械文明の中で、如何に自然や真理に添った人間性を失わずに育て、維持していけばいいか、Alとの共存はこれからの展望と課題を多く含んでいるように思いますね。