そう、「学祭」は青春のシンボルだ。
そして、大学4年の学祭は人生最後の青春だ。
これをどうやって思いっきり楽しむか?
我々保田ゼミは、「儲け方」を学んできたはず。ならば学祭で実践して活かそう!
そんな目的をもって始めた学祭の模擬店。
儲けるためにはどうするか?これを突き詰めて考えた結果、
今回の学祭では「コンセプト設定」「株式発行」「時給制度」を取り入れることにした。
結果、オシャレでカッコイイ商品・店舗で出店し、株価を1.8倍成長させて、学祭なのに時給も手に入れられた!
ビジネスを勉強した大学4年生が本気で学祭の模擬店に取り組んだらどうなるか、その全貌をまとめてみた。
【1.コンセプト設定】
ビジネスプランニングでいかに大事か学んだコンセプト。ビジネスにはコンセプトが大事だぁぁぁあ!ってあれだけ教科書に書いているのに、なぜか学祭の模擬出店にはあまりコンセプトが応用されていない気がする。外観も地味な店がほとんどだし。ってことはコンセプトをしっかり設定したら目立つんじゃない??
更に、学祭はつい色々販売する「何でも屋さん」をやりがちだけど、単品販売の方が仕入れもオペレーションも楽で、お客さんも何屋さんか認識しやすく売りやすいってことは去年の学祭からも、保田先生愛読の「マネーの拳」からもしっかり学んでいる。
ということで、「南国気分になれるハワイアンバーHOBAA」にて「ハワイアンジュースフロート」を販売する!とコンセプトを打ち出したのが学祭1ヶ月前だった。
ここからは商品開発のため試作試飲を繰り返しては意見をもらい改善を続ける日々。
そして「ハワイアン」に合わせた店舗レイアウトのため装飾品も100円ショップで大量購入。
商品開発費と店舗装飾費に投資する赤字の日々のおかげで、完成した商品と店舗(以下写真)は学祭当日もひと際目立ち、好評だった。


【2.株式発行・時給制度】
学祭って、みんなでお金出し合って出店しますよね?普通。
でも、そもそも学祭って強制参加のルールなんてないし、参加しないのにお金を出すリスクは負いたくないです(お金の無い学生ならなおさら!)。
働く・働かない、金だす・出さない....そんなイザコザはウンザリ!
「そうだ、株を発行したら解決じゃん!時給だせばいいじゃん!」
そう、救世主は自分たちが学んできたビジネスのルールだった。
保田ゼミが学祭のために作った株・給与ルールはこう。(使い易いようにしたため、ヨノナカのルールとは若干乖離してしまったけれど)
「(学祭の利益-株の元本)=7:3=給与:配当」
つまり、利益がでたらなによりもまず株の元本を保証して、さらに余った分を時給と配当で分けっこする。
株はもちろん元本が戻らないリスクがあるけど、たくさん儲けたらたくさん返ってくる。
時給も、儲けが少なければゼロになるかもしれないけど、儲けるぶんだけ個人がお金を貰えるんだから、一生懸命働くインセンティブがある。
さらに、我々には去年の出店時のデータという財産がある。
試算の結果、去年の学祭の売上の30%を超えれば株の元本は戻ってくるし、去年の180%儲ければ株価は3倍、時給は900円を超えるらしい!
これは夢がある!!
ということで株券は即時完売、当日のシフトも埋まっていった。後は当日のみ。

(名刺作成キット「ラベル屋さん」でつくった実際の株券)
【3.当日】
とくかく1杯作るためのオペレーションが大変!(マニュアルはつくったのに)
仕入れが追いつかない!
バイトよりも大変だ!
去年より売れない!
暑い!!アイドルが来た!ブギウギ専務が来た!
てんやわんや★

【4.結果発表】
学祭終了から3日、各種集計作業がおわり、株価と時給が発表!
★株価 1000円→1,797円(約1.8倍成長)
★3日間の総労働時間 182時間
★時給 296円
おおおおお。なんというブラック企業でしょう。総労働時間と時給が絶望的w
夢に描いたようなボロモウケはできなかったけど、一応、株価を成長させたし、時給もかろうじで出せたから、7割方、成功かなあ。
【5.反省】
今回の成功点は
①コンセプトを統一できたため商品に一貫性あり
②株価/時給制度導入で学祭と言えども皆の時間とお金を少しは尊重出来た
③各々が得意な分野に徹して一生懸命働いた
敗因は
①商品の性質上、当日のオペレーションが非常に面倒で、労働量が凄まじかった
②競合店が多すぎた
→そもそも商品チョイスの間違いか
③在庫ロス防止のため仕入れをこまめにしたら地獄坂(小樽商大に辿り着くための過酷な坂)を何回も往復するはめに
→事前の準備不足。大反省。
次チャンスがあるのならば(留年しないかぎり無いのですが)時給は最悪でも最低賃金を目指したいです。最低賃金がいかに高い目標か、世知辛さを学びました。
【そして最後に】
保田ゼミは出店の裏でこっそり、「緑丘祭ゼミコロシアム」という企画に参加していました。
各ゼミが自分のゼミの勉強内容を発表して競い合うという企画ですが、
保田ゼミはこの「学祭出店の全貌」をテーマに発表しました。
その質疑応答の時間に、ある初老の来場者の方から
「そんなカネカネいって、大事なのはまずヒト・モノでしょ?マネーゲームで失敗して自殺する人もいるんだよ。金ばっかり意識しちゃダメだよ。」
という指摘を頂きました。
その質問にどう答えればいいかわからず、「うーん、、、」となってしまいましたが、後からよくよく考えれば、それこそが今回一番学んだことでした。
「お金」ってギスギスした「悪いもの」のイメージを抱かれがちだけど、上手に正しく使えば、それは「モノ」も「ヒト」も尊重できる武器です。皆から預かった「お金」は皆が汗水たらしてバイトで稼いだ「お金」であって、それををしっかり計算していくら売るべきかを計算するのはお金を出してくれた「ヒト」への誠意だし、事前準備につぎこめるお金を試算したから「ハワイアン」のイメージを店舗・商品に統一して「モノ」の尊重できたし、本当はバイトで稼ぐことのできる皆の「時間」を無駄にしないためには、時給制度が役立った。だから、今回私達は「正しいお金との向き合い方を学んだんです」って答えるべきだったな、なんて、深イイ学びも得られた人生最後の青春でした。
さてさて、学祭も終わったことだし、論文に本腰いれなきゃ!



















