姿勢や動きを診て、レントゲン所見と照らし合わせないと何とも言えませんが、

滑り症の決まった治し方というのはなく、

上の脊椎が前方に滑っているのか、下の脊椎が前方に滑っているのかによって

加わっているメカニカルストレスが異なってきます。

ですので、この治し方でも上半身と下半身合わせると4つのタイプに分かれます。

しかも、そもそもその症状が滑り症からきているものなのかも、怪しいのです。

まずは腰を反ってみて、お尻に症状が出現するかを確認して下さい。

または、腰を反らしつつ、少し左右に上体を倒してみて症状が出現するかをみて下さい。

痛いのは腰ではなくお尻の方である事に注意して下さいね。

疾患名やレントゲン所見が決まっても、治し方は決まらないのです。

なぜならレントゲン所見によって疾患名が決まっても、

今回の症状がレントゲンやMRIに写らない組織によるものが原因である事も多くあります。

その責任だと考えられる部位に負荷をかけて痛みが再現できれば、

その部位が責任病巣であると判断する事ができるのです。

今は、「これが原因だろう」で診断名をつけたり、治療を行うケースが多過ぎます。

はっきり言いますが、診断名と症状はリンクしない事の方が多いです。

そのような状況を打破していく人材を早く育成していきたいですね。

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