第4話 "It's gonna be a lovely day." | yoshのブログ

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「おはようございます。本日10時のお約束で二次面接……」
「そちらへ行ってください」
 昨日の電話のことも、またここで起こったこともすべて水に流すことにした。
 気分を新たに精一杯爽やかな声で挨拶をしたつもり。
 にもかかわらず、受付の女性の対応は信じられないくらい冷たかった。
 何か嫌なことでもあったんだろうか?
 それくらいシャットアウトされた感覚。
 まるで私がくさい臭いの元みたい。
 もう一度場所を確認したかったのだが、もう彼女は私のほうを見ていなかった。既に忙しそうに
他の仕事に取り組んでいた。
 どうしようかと思ったそのとき。
"Hi, Kagefumi. Do you remember me?"
 昨日来たばかり。
 それにかなりインパクトのある外見。
 しかも日本人ではない。
 イタリア系のアメリカ人。
 いくら私の記憶力がたいしたことないといっても、忘れるわけがない。
"Of course. I remember you."
 本当なら、もう少し気の利いたセリフを言うべきなんだろう。
 ただいかんせん、英語の能動的に使える語彙があまりにも貧困。
 ほぼ相手のセリフを繰り返したみたいなものだった。
"I'm glad that you're back here. It's gonna be a lovely day!"
"Thank you."
 彼が最後に言った"lovely day"という意味をひょっとするとはき違えたかもしれない。
 だが私を見る彼の目の輝きが、なんだか怖かった。
 同性同士の会話ではない気がした。
 今まで人に愛されたことがないが、でも愛がこもったセリフに聞こえてしかたなかった。