そろそろ建築会社の追い込みの季節になってきました。ご存じのとおり各建築会社の決算は3月末になっている企業が多いです、そうなると今期の決算に間に合わせるには今月ぐらいがギリギリのタイムリミットになるので血眼になっている会社もあるでしょう、こんな時の営業マンの常套文句は、
「今契約してもらえれば特別価格にします！！」
です。
どこの建築会社にとっても、常に課題になるのは受注と引き渡しの平準化です。しかし現状ではやはりこのような理由で3月末に引き渡しが集中します、注文者にとっては本当に安くしてもらえるならどうでもよい事のように思えますが、実は価格以上に問題になる事があります。
従来は9月、遅くても10月頃の契約で3月引渡しでしたが、最近は建物の工業化により工期が短くなってきていますので、今頃の契約でも「なんとか間に合わせます。」ということになります。そのような約束をした契約が社内で重なると、現場では職人不足が発生しますし突貫工事になります。
建築会社にとっても工期短縮は最大のコストダウンですので決して悪い事ではないのですが、それがいきすぎて突貫工事になってしまうと施工ミスや欠陥住宅へとつながります。
決算セールという言葉につられて契約してしまうと結果的に高い買い物になってしまうかもしれません。あくまでも私見ですが、値切り倒さないと気が済まない人を除き、決算セールを理由にした契約はお勧めできません。
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