では児童精神学に関心が高まったから、筆者は精神科に復職するかというと、そういうことでもありません。
臨床としては確かに面白いと思います。
ああいう大人になる人は、こういう子ども時代を過ごすのかもしれないと、追跡調査してみたくもなります。
でも、精神科に入院や通院をしている患者の看護をしたいのか?と自分に問えば、そうではないのです。
臨床はもっと壮絶です。子どもだからこその難しさもあると思います。
そして自分は予防医学をやりたいんだと思います。
身体の健康も、心の健康も。
病棟看護より地域保健。母子だろうと老人だろうと、小児だろうと。
どんな疾患も発症してしまう前が大事だから。
発達特性を特性として受け入れ、認めてもらいながら生きる。特性は特性で、障害にならないように生きていく。
二次障害にならないために出来ることがあるはずなんです。
そのために大人が子どもにしてあげられることがあるはずなんです。
だから、学童保育に看護師保健師免許を持つ自分がいることは意義があるはずなんです。
出来ることなら、コーディネーターになりたいくらい。
学校と学童と、発達支援センターと自治体の間を駆け回って、情報共有の場をセッティングするとか、物申すとか、調整するとか。
医療機関へ繋げるとか、子どもや保護者の受容に寄り添うとかサポートするとか。
なんなら議会に地域の実情を訴えたり、陳情したり。
やれると思うんですけどね。
必要な役回りだと思うんですけどね。
なり方わからないのでなれないんですけどね。
どこで働けば自分を役に立てられるかわからないんですよね。
かといって自分が何かを立ち上げるといったバイタリティもノウハウも無いんですよね。
なんだかなぁ…