筆者の放課後児童クラブは公立で、放課後児童支援員に運営方針やルール作りなどについての決定権がありません。


学童保育に無知な自治体職員が決定権を持っています。


この時点でおかしなわけですが、防災対策もその一つ。


まあ、防災対策は自治体や学校、地域住民などと協力しながら作るものなのでね。


話し合って決められればいいのですが、話し合う場にすら呼ばれないのが放課後児童支援員。


筆者はこれまで救命講習は受けたことがあるものの、その他講習を受けたことも避難訓練もしたことがありません。

ある日ふと思ったのです。

不審者が侵入してきても、放課後児童クラブにサスマタ一本も置いてないなと。

放課後児童支援員は女性だけのところもあろうに、完全に丸腰だなと。

児童数が数十人~100人以上、かつ支援員数が数人のところで、安全に避難させることは果たして可能かと。


ある時起こったのです。停電が。

神経発達症(発達障がい)児も定型発達児も、学校での避難訓練が無意味だと思うほどテンションが上がる子どもが何人もいて、呼びかけや注意、誘導が全く出来ませんでした。

指示が全く通らないのです。

命を守れない。

そして、保護者への引き渡しはどうするのかと。

単純に、どうしたら良いのか知らないのです。

この時は数十分で復旧したのですが、もっと長引いたら?電話が繋がらない状況でどう待機させるのか?


さらに思います。

地震なら?震度何以上なら保護者に連絡するのか。引き渡しの基準は?道路の損傷など生じたら?避難所を利用しなければならなくなったら?

短時間で大雨が降ったりしたら?

熊や猪などの害獣が出たら?


何も知らずに働いていることにゾッとしました。

そのため、同じ自治体内の学童保育所や放課後児童クラブ、自治体職員との意見交流の場である支援員会議で聞いてみました。

上記の疑問を一つずつ。

そして自治体として既に策定しているものや引き渡し基準などあるなら提示してと。

無いなら話し合って検討すればよいのです。

管轄部署の担当者が、調べておきますと持ち帰りました。

持ち帰って1ヶ月を過ぎた頃、届きました。

自治体が発行して全世帯に配布している防災マップが。

防災マップだけが。

…どう思います?

疑問に何一つ答えてなくて、笑えますよね。

防災マップ、大事です。とっても大事。

ただ、筆者はそれをくれと言ったのではなく、それを基に学童保育としての防災対策や引き渡し基準、避難訓練の実施を明確にしたかったのです。

無いなら無いで、「では作りましょう」と知恵出しあって作ればと思ったんですけどね…

防災マップだけ渡されて、どうしたらいいんですかね。

放課後児童支援員だけで考えて良いものでもないはずなんですけど、どうしろと言うのでしょうかね。