そして誤学習


筆者が実際に経験したのは、保護者の誤った声かけです。


「今日頑張って学校行けたら外食しよう。

「今週頑張ったらここに連れて行ってあげよう。」

「頑張ったらこれ買ってあげよう。」


「今日クラブ頑張ったらあそこに連れてってもらえるのー!」

あぁ、この子は放課後児童クラブに頑張って来てるんだな。

そう思うと同時に、学童頑張るって何だ?とも思うのです。


これらの報酬を与えるという声かけは、短期的には効果ありますが、もって1、2ヶ月と思っていただいていいかと思います。

必ず行けなくなります。


誤学習にはもう一つ。

「行きたくないと言っているので休ませます。」

きちんと行けないことに向き合ってのことならよいのですが、向き合わずに行かなくてよい状態にしてしまえば、子どもは気分で動くようになります。

行きたくない、行けない意思表示を頑張れば、学校や学童に行かずに済む。そう誤学習するのです。

保育園や幼稚園で既にこの経験をしていると、小学生になっても同じように行き渋りをすることが多いです。

そして小学生になって、この状態から行かせようとしても難しいのが現状です。


そして生活リズムの乱れ

前の日の夜、就寝時間の遅さ。

朝起きれません。

朝食食べません。


寝る子は本当に育ちます。成長ホルモンの分泌のゴールデンタイムは22時~2時とされています。

背が伸びるだけではなく、脳の発達にも大事な時間です。その時間を逃すことの重大さを忘れてはいけません。

起きて朝日を浴びて体内時計を整えることや朝食を食べてエネルギー補給することの重要性も今一度認識していただきたい。

不登校じゃなくなるために一番大事なことは、生活リズムを整えることだとも言われていますよね。


いいんですよ。どんな状況だって、親と子どもが気持ちを共有して、話し合えるなら話し合って、悩みの中から見出だした選択なら。

それを相談してくれれば、学童保育所だって放課後児童クラブだって、本来の放課後の居場所という役割を超えて、不登校の居場所としてどうしたら社会との繋がりを切らずに成長していけるか、共に考えることはできますよ。

どうして子どもの本心を見ないんですか。

どうして親の都合に子どもを合わせるんですか。

どうして相談しないんですか。

客観的に見て"その対応では…"ということをやりながら、親は自分なりにはやっているつもりでいて、「ちゃんと子どもと向き合ってるんです!」と言われても…

間違っていることを「間違ってますよ」と言えない学童保育の現場では、どうすることもできません。