ちょっと記事アップが遅くなっちゃいましたが、LAキングスがスタンレーカップファイナル決めましたね。
調べてないけどおそらくグレツキーがいた1993年?!以来のファイナルですよね。
さてさて、今季のLAは本当に強い。レギュラーシーズン8位だったのにプレイオフでがらっと変わりましたね。
この試合見ていましたが、勢いもあるし運もある。カップを取るチームってこういう理論では説明できない要素があるんですよね。
ただこのオーバータイムゴールですが、偶然ではなく必然とも言えます。
今大会通してLAは(攻撃に関してだけ言えば)
必ずこのスロットに3番手のFWがいるんです。
Brown, Willisams, Carterなど突破口を切り開く選手がいて、それを決めるのは味方からパスが来るのを信じて、スロットでパスを待っている選手、Copiter, Pennerなどの選手です。
大事な場面で大事なゴールを決めるのはやっぱりスロットにいる選手である確率はたかいですね。
だから私が指導するチームにはFW3のハイスロットキープはバックチェック要因としてだけではなく、攻撃としてもキーマンになるのだと口うるさくいいます。
パックに寄って行ってしまってはこのチャンスはものにできないんです!
さて、FW3がハイスロットにポジションを取ってからの攻撃のバリエーションを考えてみましょう。至ってシンプルです。シュート打ちたいのはスロット内なのは当たり前なので。
大切なのはシュートを打つ場所へ入るタイミング
図中のシュートを打つポジション、ここに最初から立ち止まっていては相手DFに確実にマークされパスはつながりませんね。パスが出るタイミングにその場所に走り込みシュート!
パスが出るタイミングとは?(すんごい重要)
1,味方パックキャリアが相手DFをかわしパスを出す態勢ができている
2,味方パックキャリアと自分がシュートを打ちたい場所にパスラインができている
3,味方パックキャリアとお互いの位置確認とパスライン確認(アイコンタクト)ができている
よく、はいっはいっはいっはいっ!!!
ってパスもらいに入る選手がいますよね!
味方がまだ相手プレッシャーでパス出せる状態ではないのに・・・
間違いなくパスもらえないのに空回りですね
もう一点、FW3が点を取る為に考えなければならない事。
1,相手DFが自分を視野に入れているかの確認が必要
相手DFにポジション把握されていればゴールに突っ込んでも、ひょいっってスティック上げられて、なんなく攻撃終了ですね・・・
2,どこが空いているのか、シュートを打つ場所の確認が必要。
敵DFに向かっていってもシュートを打たしてもらえませんよね。この図で行けば「おおおおっ!バックドアあいてるじゃん!」と自分がフリーでシュートを打てる場所を見ておくわけです。
一番わかりやすいシチュエーションとしては、味方DFがコーナーから1人抜いてきます。やばいと思ったゴール前のDF(このDFは実はFW3のマーク)がパックキャリアに突っ込む。
自分のマークは居なくなったその瞬間、事前に確認していたオープンスペースに走り込む!というシナリオになるわけです。
だからはいっはいっはいっ!ってパスをもらえるタイミングでもないのにゴール前に突っ込んでいてはチャンスにはなりません!大切なのはその
チャンスのタイミングにシュートを打てる場所に居なければならないという事です。
Dzカバリッジ側の注意
逆にDzカバリッジサイドに立って何点かアドバイス
FW3の狙いは上記の解説でわかったと思います。であればXD3はゴール前でコーナーの2on2を見つめていては何の仕事もしていないことになります。
重要!2on2を見つめて、もしくはルーズパック処理を狙っていて肝心な自分のマークを見落としているケース。その見落とした選手に決められるんですよ!
自分のマークはスロットFW3です。パスが入った時の為にギャップを詰めておきましょう。
ギャップをつめればもちろんゴール前にスペースが空きます。そこをFW3が狙っているのももちろん把握しておかなければなりません。FW3が突っ込んできた瞬間、それに合わせてバックスケーティング、相手FW3を常に自分の視野に置くGOODディフェンスができます。
ただしFW3のマークといえど、Dzはマンツーマンだけではありません。
じゃあ自分さえ抜かれなければいいのか?
そうではありませんよね。
味方のミスをカバーしてこその「カバリッジ」ですから
XD3は味方がコーナーから抜かれてきた場合、ヘルプをできる距離を考えつつFW3とのギャップを詰めなければならないのです。
なのでポジションを30cm間違うと失点になりますよ。
奥が深いですよねえ~