昨夜はシアターBRAVAでお芝居「ホロヴィッツとの対話」を観ました。昨日書いた
通り、三谷幸喜作・演出、出演:渡辺謙、段田安則、和久井映見、高泉淳子そして
音楽・演奏:荻野清子という皆さんです。
ホロヴィッツという実在の人物のエピソードをかなりフィクションを入れて作るのは
大変な作業ではないかと思いましたが、作品は良い意味で三谷作品を裏切って
くれました。笑いのペーソスは十分あるのですがいつもの三谷作品とちょっと違い
ます。もしかするとこの出演者だからちょっと変わったと感じたのかも知れません。
そして渡辺謙さん、今「ケンさん」と言うと何方を連想するでしょうか?色々と
いらっしゃると思いますが・・・いまやHollywoodのKEN.WATANABEです。しかし
さすが舞台ご出身だけあって低い声でも通る通る、客席に背中を向けている台詞
でも没問題です。段田安則さんは年老いたピアニストとお茶目な老人を中心に
そして色々なバリエーションを演じこなすのに大変だったと思いますがとても
よく演じ分けていたと思います。和久井映見さん、こんなに大人だった?と感じ
ました。もう少し幼いイメージがありました。でも初舞台だそうでが、とても感じ
良く演じていました。高泉淳子さんもさすがという感じでした。三谷作品ならこの
役が戸田恵子さんかも知れないと思っていましたが十分我儘で屈折した老夫人を
演じていたと思います。
そして一つしよーもない疑問なんですがこのお芝居の題が
この日本語表示の四角に斜線は「マス」と読むのか読まないのか、何か意図が
あったのでしょうか?
そして最初に三谷ティストが違うと言いましたが私の座席の周囲が三谷ティスト
満載でした。お芝居の途中で良く喋るカップル、しかも男性が途中でペットボトルを
大きな音を立てて落とす。別のカップルの男性は通路を遮るように腕を伸ばして
女性と喋る。またまた、別のカップルは(後ろに座っていましたが)男性が途中で
メガネを私の座席の下に落とす。わざと?と強く思えるくらい周囲は
三谷ワールドでした。
今日の1曲は宮脇康之さんで「フルーツケンちゃん」のテーマ曲です。