めがね
昨日のこと
夕方
めがねを見た
曖昧で質素でささやかな映画だった
真っ白なご飯に梅干しだけのっかったような
その梅干しは時々交わされるささやかな会話であったり
主旋律を弾く楽器を変えて繰り返し流れる素朴なメロディーだったり
たまにだけど酸っぱさがすっと染みて泪が出そうになった。加瀬亮がドイツ語かなんかを1人でぶつぶつ言ってるシーンがとても印象的だった
最初見た時は何を言ったかさっぱり分からなかったけど
「何が自由か知っている
道は真っ直ぐ歩きなさい
深い海には近付かないで
そんなあなたの言葉を置いて来た
月はどんな道にも光を注ぐ
暗闇に泳ぐ魚は宝石のよう
偶然にも人と呼ばれてここにいる私
何を恐れているのか
何と戦ってきたのか
そろそろ持ちきれなくなった荷物を下ろす頃
もっとちからを
もっと優しくあるためのちからを
何が自由か知っている
何が自由か知っている 」
だってさ
詩って良いな
意味が分かりすぎず分からなすぎず
きちんとそこに何かがあるのが良い
ただ難しいことや意味のないことを並べて
上からはき捨てたような詩は一番嫌い
なるべくなら簡単な言葉を並べて
それでいてすっと広がるような詩が良いな