今年のルーキーでいちばん楽しみなのは、楽天の美馬学である。
中学時代は全中でベスト8、その頃から類稀なる野球センスは注目の的だった。
ただ、彼について回るのは、サイズの小ささ。
高校までで終わりかなと思っていたのが正直なところで、
故障もあって最後の夏もぱっとしなかったので、
大学に進むも、正直、注目はしていなかった。
が、大学時代に153キロをマークするようになり、
社会人でもクローザーとして活躍、
センスだけでなく、相当、負けん気が強いのだろう。
という意味で、実は今年の飛躍が楽しみな選手がもう一人、
ルーキーではないが、日本ハムの杉谷拳士。
イースタンで昨シーズン最多安打。
そんな彼も、負けん気の強さが気持ちいい。
野球の天才が集まるプロ野球の世界で、失敗なんて当たり前。
誰かに負けることなんて当たり前。
でもそこからいかに自分の生き残る道を見つけ、磨けるか。
技術の粋を究めた世界だからこそ、そんな精神的要素で見てみたくなる。
決して精神論ではない、「気持ちの問題」。
さて美馬投手、あとは1001に潰されないのだけ願うのみ。
それだけが気がかりである。