名球会に入れるべき名選手 | ほぼ日刊ベースボール

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野球選手の熱い過去や意外な背景を主な切り口に、野球への熱い想いを綴ります。

山本和行






大野豊(1977-98)148勝138セーブ

斉藤明夫(1977-93)128勝133セーブ

山本和行(1972-88)116勝130セーブ




 03年から名球会への入会条件が改訂され、投手は250セーブ以上も有資格者となった。時代が違えば、選手起用も違う。連日連夜の連投が賢い選手起用でないことは誰しも分かっていることである。そのためか、投手分業制を謳われる今日、名球会の頭の固い面子も柔軟な姿勢を見せたと言ったところではないか。新しい基準で大魔神佐々木、高津の両セットアッパーが新会員となったが、250セーブを基準に入れるなら、100勝125セーブも新しい基準にしてほしい。なぜなら、250セーブ以上を記録するためには一貫して抑え投手として起用され続けることが大前提となるからである。先発投手として起用されるか抑えになるかは本人の適性だけでなく、その時々のチーム事情にもよるからである。よって肩の出来が早い投手なんかになると、先発、抑えにフル回転、年によって起用法が全く違うという状態になってしまう。だからこそ、200勝または250セーブが入会資格であるならば、「100勝かつ125セーブ」も入会資格にする。そうすれば上記の投手たちが有資格者となるが、いかがだろうか。




 大野は150キロのストレートと七色の変化球で一時期の広島投手陣を支えた。斉藤も80年代の大洋を支えた投手の一人。球速もコントロールも傑出したものを持たなかったが、人並みはずれた気迫とヒゲの強面で相手打者を威嚇して討ち取ったと言われる。山本も先発、抑えにフル回転した一時代を築いた阪神の投手である。