先週、娘が21歳の誕生日を迎えた。
ちょうど大学が午前だけだったので、普段は買わないようなケーキを自分で選んで帰ってきて、近くのお店のランチでお祝いした。
10代後半は家から出る事がほとんどなかった事を思うと、20代最初の1年は、まずまずだったとも言える。
本当に、薄皮を1枚1枚はぐように、ほんの少しずつ、体調は良くなっていっているようだ。
元気いっぱいの同世代と比べれば、まだまだできない事は多々あるけれど、大学にはなんとか通っている。
他の子たちは、放課後バイトをしてお小遣いを貯めている。娘は、まっすぐ帰って横になり、明日のための体力を貯める生活が基本だけれど、調整しながら他の事にも少しずつチャレンジしたりしてもいる。
最悪の頃からみれば、ものすごく良くなったとも言えるけれど、あのワクチンさえ打たなかったら、もっともっと充実した学生生活を送っていたかも、と親は思ってしまうのだ。
今現在の私の関心事は、娘が社会人として普通に働いて生きていけるようになるくらい、回復できるか、という事だ。
「座って講義を聞いているだけなら、なんとかなるんだけど…、仕事ってなると(求められる体調の)レベルが違うんだよね…」とインターンシップを休まざるを得なかった時に、悔しそうに言っていた。
卒業までにもう一段も二段も回復させてやりたいと願っている。